2020年10月12日月曜日

もと七倉岳は、この山の北少し東に在る山で、北葛岳・乗鞍岳等の別名があった



最低の鞍部は針ノ木峠と北南に相対する不動堀沢岳
(近時の大町の案内や人夫は之を七倉岳と呼んでいるようであるが、もと七倉岳は、この山の北少し東に在る山で、北葛岳・乗鞍岳等の別名があった)
の西にあるくびれ目で、
二千百八十米であるから、
立山山脈の南半とは、
最高に於て少しく劣り、
最低に於て少しく優っているが、
二千六百米以上の平均高度を有する事は互に同じである。

―木暮理太郎― 『黒部峡谷』より