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2017年7月3日月曜日

何れ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)






何れ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)。
五月雨に 沢辺の真薦 水越えて いづれ菖蒲と 引きぞ煩ふ

「太平記」の中にある記述で、源頼政が鵺(ぬえ)を退治した褒美に、鳥羽院から菖蒲(あやめ)前という美女を賜るとき、十二人の美女の中から選び出すように言われ、美人揃いだったため選びかねて詠んだ歌といわれています。

近衛天皇在位のとき、毎晩、丑の刻(午前2時)に御殿の屋根を黒雲が覆うという出来事が起こった。警護をまかされた源頼政は、雲の中に怪しい影があるのに気付き矢を放ったところ、頭が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇という怪物が落ちてきた。これを退治した源頼政は、獅子王という御剣を天皇から賜ったという。

源頼政は源義朝について戦い、その後、義朝が起こした平治の乱では平清盛の味方となり、平家の横暴をみかねて平家を打つために挙兵しようとしますが、事前に発覚し、平等院で自害しました。

アヤメかカキツバタか、迷い迷われての人生だったのでしょうか?
それとも、知っていて、迷ったふりをして、世の流れに乗って動いたのか。
75歳以上生きた方のようですから、後者かもしれませんね。

さて、アヤメとカキツバタとショウブの見分け方ポイントは、生えているところが違うということ。

アヤメは乾いたところ。

カキツバタは水辺。

ショウブは湿地。

もう一つは、花の中央にある筋の色。

アヤメは黄色と紫の縞目模様。

カキツバタは白いすじ。

ショウブは黄色いすじ。

あとは、葉っぱの形が、アヤメが細くて平ら。カキツバタが幅広く平ら。ショウブは葉っぱの中央に太い筋があります。


ということで。とよじいのイラストがアヤメかカキツバタかショウブかわかりませんでしたが(汗)。
真ん中に白い線があるので、カキツバタかなということで。
違っていたら、教えてください(*^_^*)

2017年4月27日木曜日

桜のイラスト




桜も季節が終わり、花が散ってしまいましたね。

浦佐毘沙門堂の隣、千住院の樹齢200年の垂れ桜が見ごろ(ちょい過ぎ)で、夜間もライトアップされているようです。

4月第一週に浦佐毘沙門堂に行ったときは、まだまだ何もない状態でした。

枝垂桜の幹に巻いていたのでしょうか? ゴザが河川の手すりで虫干しされていました。

桜というと花の盛りが綺麗ですが、葉桜になって、残っている花が風に飛ばされ、チラチラと散っていく姿も美しいと思います。


2017年4月26日水曜日

角田山の山野草イラスト ツバキ




先日、おとといに引き続き、角田山の山野草です。
ツバキですね。

椿は言い伝えやいわれの多い花ですが、年月を経たツバキは「化ける」という言い伝えがあるそうです。

江戸時代の浮世絵師・鳥山石燕の妖怪画集「今昔画図続百鬼」に、
古い椿の木に精霊が宿り、人をたぶらかすという絵と記述があります。

この画集の古椿の霊はモコモコしていて、あまり愛らしくないです…。



浦佐毘沙門堂の前立仏がツバキの木でできていて、この浦佐毘沙門堂のツバキと同じ木で作られたという毘沙門天が新潟県各地に点在していますが
 
浦佐毘沙門堂裸押合い祭 毘沙門天像の謎

人々にとって、椿という木は神聖なものだったのでしょうね。


ところで、私はツバキというと、日本昔話の「夢を買う」を思い出します。



一人の商人と絵描きが旅の途中で出会い、商人が身の上話をしていると、
絵描きは眠ってしまう。

すると、眠った絵描きの鼻の穴からアブが出てきて、
しばらくするとアブは戻って来て、絵描きの鼻の穴に入る。

目が覚めた絵描きは、不思議な夢を見たと言って
山向こうの長者の屋敷の庭に白い椿の花がさく木があり、
その側にアブがいて、木の根元を掘ると黄金が入った壺が出てきたというのだ。

商人は絵描きに「その夢買った!」と言い、金銭を渡して、山向こうへと向かう。

はたしてそこには長者の家があり、庭には沢山の椿が植えられていたが……。

 参照:まんが日本昔ばなし「夢を買う」



椿に咲く花は、白ではなく赤なんですねぇ。
何本もある椿の木に咲くのは、全て赤い椿の花。


夢を信じて、長者の家で奉公人として働き続ける商人の姿が
四季の移ろいとともに描かれます。

椿の花が咲き、白い花がなくてガッカリする。
夏の盛りに庭を掃除。秋の枯葉を掃除する。
雪が降る中、蓑笠つけて掃除をする。

何度も何度も月日が巡る。


夢を信じて努力をすれば報われるという、良いお話しです。


このお話は、佐渡島の昔話だそうですよ。

2017年4月25日火曜日

角田山の山野草イラスト カタバミ



角田山の登山路は7つのコースがあります。
今日のイラストは「湯之腰」コースに咲いていた山野草「カタバミ」です。

湯之腰コースは、越前浜にあるカーブドッチ付近から登るコースです。



ちょっと急な箇所もあるので「やや難」なコースですが、新潟市の様子が一望できますし、
湯之腰温泉で汗を流してから帰ることもできますよ~♪

2017年4月24日月曜日

角田山の山野草イラスト イカリ草、雪割草、コバイモ



今日のイラストは、新潟市西蒲区の「角田山」に咲く山野草のイラストです。

角田山は登山コースが七箇所あり、初心者から熟練者まで、それぞれが登山を楽しめます。

また、春になると雪割草が咲き誇り、イラストのようにいろいろな山野草と競うように花を咲かせます。

雪割草が咲くコースは、上記七箇所のうち四箇所。


・五ケ峠登山口⇒なだらかで登りやすく、家族向け。

・灯台登山口⇒先日ご紹介した米山や佐渡が見えます。

 柏崎市 米山の山野草 米山山開き登山

・浦浜登山口⇒五ヶ浜~大深山経由山頂へ至るコース。

・福井ほたるの里登山口⇒なだらかで登りやすい。登山口には「じょんのび館」があります♪


角田山の雪割草は4月上旬が見頃で、いまは散り果てのようです(汗)が、
新緑や他の山野草が咲いていると思います。

2017年3月29日水曜日

春近し コブシの花のイラスト Part2



先日アップした、コブシの花の別イラストです。
スケッチの日付が1日違いとなっておりますが、
同じ花でしょうかね?

イラストの裏に、裏山を巡回できず、さぼり気味だということが書いてありました。

2017年3月26日日曜日

春近し コブシの花のイラスト



今日のイラストは、マンサクの花……と思ったのですが、
マンサクじゃないですね。

絵の下に「マンサク」と書かれているので、マンサクかと勘違いしましたが、

よくみたら「マンサクと共に」でした。

雪で折れた枝を、自宅の水彩画用のバケツの中に入れておいたところ、
マンサクと共に開花したということでした。

蕾の様子や花からみて、コブシだと思います。

とよじいが水彩画用に使っているバケツというのは、
私か妹が小学校のときに使用していた、図工用の黄色いバケツです。

3つの仕切りがある黄色いバケツを昔使っていましたよねぇ。
中に水をいれて、グルグル回して「水が落ちな~い!」と言いながら、みんなでバケツ回ししていました。
加速が足りないと、上にあげたときに水が落ちてくるケースも。

いまの図工用バケツは、水彩画用セットの中に入っていますよね。
四角いバケツで、その中に絵筆やパレット、絵の具を収納できるようになっています。

持ち運びに便利でおしゃれですが、黄色いバケツをみかけなくなったのが寂しい感じです。

2017年3月23日木曜日

春を告げる山野草 福寿草のイラスト






小学校の卒業式シーズンですね。
サクラの開花予想がされる時期となりましたが、魚沼では雪が降ったようです。

彼岸頃、再度寒くなり、温かさが増していく。
寒暖を繰り返し、魚沼は春を迎えます。

今日のイラストは福寿草。
新春を祝う花、ということで福寿草と名付けられたと言います。

花言葉も
 「幸せを招く」
「永久の幸福」
とハッピーな意味合いのある山野草です。

漢方では、福寿草の根や根茎は心臓の薬とされていますが、
効能が大きいため、多量に摂取するのは逆に毒となります。

福寿草に触れたり、花の匂いを嗅いだりするのは全く問題ないので安心してください。
食べなければ問題ありません。

福寿草の芽がでたばかりの頃、フキノトウと間違えてしまうことがあるのだとか。

発芽の時期も同じころで、花が咲く前の福寿草はフキノトウとよくにているのです。
くれぐれも、間違えないように。

2017年1月10日火曜日

八海山とまんさくのイラスト 雪見展ありがとうございました

八海山とまんさく

1月8日9日と池田美術館で「雪見展」が開催されました。
魚沼工房もengelightと共に参加させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

ブースに遊びに来てくださった方々、スタッフのみなさま、出店者のみなさま、池田美術館のみなさま、お世話になり、ありがとうございました!

池田美術館は本当に居心地が良い空間で、そこにいるだけで心がホッとします。
景色もすばらしく、魚沼の山々に包まれているようで安心できます。

また来年も、ぜひ参加させていただきたいと願っております。

雪見展では、とよじいの昔の絵を絵葉書とさせてもらいました。
とよじいは幸い(?)勤務で家に戻ってこなかったので(今回、私は会えなかったです)
出典作品を見て怒られることはありませんでした。

ブログにアップした2017年カレンダーは、使用した絵がいかんといってNGが出たので。
山の特徴をつかんだ方向があり、そこを描いた絵でなければダメだということでした。

登山がお好きな方から、山のお話を聞かせていただけて、嬉しかったです。
今年は、山に関する知識や土地に関する知識、文化などをさらに探っていきたいと思いました。

あらためて、2017年も魚沼工房(とよじいも)よろしくお願いいたします。

2016年12月28日水曜日

竜胆の根を使ったチョコレート 竜胆のイラスト



今日のイラストは「竜胆(りんどう)」です。
リンドウ科リンドウ属の多年生植物。

リンドウ科の植物は約70属1100種類以上あるといわれていますが、その中でも竜胆は生薬として活用されています。

竜胆の根から作られた生薬は「熊の胆」よりさらに苦いので、竜の胆とよばれ竜胆(リュウタン)の読みが、リンドウへと変化したとのこと。

また、竜胆にはもうひとつ名前があり、昔は疫病草(えやみくさ)と呼ばれていたと言います。

えやみ=疫病を止める、という意味だそうですが、えやみ草の由来には、もうひとつ説があります。

根があまりに苦いので、根を舐めると「笑み」が止まるので、笑止草でえやみ草となったというものです。

笑みが止まるほどの苦みは「ゲンチオピクロシド」と呼ばれる苦味配糖体という成分で、苦くいお茶で有名なセンブリにも含まれています。

ゲンチオピクロシドの苦みを薬として活用しているのは日本だけではありません。

フランスのジュラ地方では「ゲンチアナ」というリンドウ科の植物の根を使った薬草種があるそうです。

ジュラ地方の人たちは、19世紀からゲンチアナの根を使った薬草酒を飲んでいたと言います。

この、フランス東部ジュラ地方には、直系一族だけで100年以上も手作りショコラを作っている名門ショコラトリーがあります。

その名は「イルサンジェー」。

100年以上も前のレシピを現在も守り続け、一子相伝でのショコラを作っています。
レシピ本を開くことを許されているのは、イルサンジェ一族の当主のみ──。

なぜ、ここで、イルサンジェーのショコラの話を持ち出したのか?

それは、ショコラティエのイルサンジェーの代々当主たちも、竜胆の薬草酒を好んで飲んでいたから。

プラス。

イルサンジェーが2016年秋に竜胆の根を使った限定ショコラ「ラシーヌ・カレ」を販売したからです。

チョコレートも薬用として活用されることがあり、ゲンチアナも薬用として活用されている。この共通点からヒントを得て、ラシーヌ・カレの製作に至ったそうです。

竜胆の根はフランス産を使用。
チョコレートは「ガナッシュ」と、アーモンドパウダーを使ったマジパンの2層仕上げ。

数量は50個限定で、2016年10月31日販売。

もう、販売は終わっていますが(汗)

イルサンジューのチョコレートは購入できますよ。

1Fブティックでの購入は、予約不要で1粒から購入可能。
※ただし、数に限りがあるので、事前に電話で在庫状況の確認をお願いしますとのこと。

ブティック地下B1Fのサロンでは、フランスから直輸入した20~30種類のショコラの食べ比べセットや、イルサンジェー当主厳選の3種のワインをショコラと組み合わせて楽しむセットも。ワインNGな方は、コーヒーや紅茶のセットもOK。
※サロンは事前予約が必要です。

バレンタインデーにチョコレートを手渡しで贈るのもいいですが、サロンでゆったりチョコレートとワインを味わうというのも素敵ですね。

気になる方は、イルサンジェーのサイトへGO!

いやぁ、魚沼工房っぽくない、おしゃれな内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
たまには、おしゃれなのもいいですか……ね?(*^_^*)

2016年12月27日火曜日

汚染物質を吸収蓄積する植物 ハイパー・アキュミレーター植物について シラタマノキのイラスト



今日のイラストは「シラタマノキ」です。
ツツジ科の常緑小低木で、白い実をつけます。
似ているもので「雪晃木」という植物もあります。

宮城県、秋田県、岩手県の3県またがる栗駒山(標高1626m)の周辺には「シラタマノキ湿原」があり、シラタマノキが保護されているそうです。

シラタマノキ湿原はツンドラ湿原とよばれる泥炭層で、コケからできた鉄分を多く含む泥炭からなり、学術的に貴重な場所だといいます。

シラタマノキは「比較的乾燥した場所に生える」とのことですが……。
栗駒山のシラタマノキ湿原は湿原。

湿原。

湿原は『淡水によって湿った草原を指す』と、wiki先生が言っています。

湿っていたら、比較的乾燥した場所に生えるシラタマノキは生えるのか?

と思って、調べてみたところ、シラタマノキは「岩石帯や砂礫地などやせた地に生息してる」という記述も見かけました。

では、湿度ではなく、土の性質に関係するのかな? と思って検索しましたら。

シラタマノキはツツジ科の火山性植物で「火山地帯の硫黄分の強い土地でも育つ」そうです。と書かれていました。

シラタマノキの実をつぶすと、サリチル酸の匂いがします。
サリチル酸臭って? サロメチールの匂いですね。
シラタマノキの仲間は葉っぱや実に、サリチル酸メチルを多く含んでいます。

植物は生育環境が変わったり、昆虫や病原菌の害を受けたりすると、自分を守るために独自の防御策をとります。

環境の変化にはアブシジン酸、虫に食べられないためにジャスモン酸、病原菌の感性を防ぐためにサリチル酸を生合成し、ストレスに耐えるためのタンパク質を合成します。

シラタマノキは身を守るために、サリチル酸を生合成したのでしょうかね?
火山が関係しているのでしょうか?

植物の中には汚染されている土壌や金属類が多く含まれる土地を好んで生息するものがいて、汚染物質を吸収する植物のことを「ハイパー・アキュミレーター植物」と呼ぶそうです。

ハイパー・アキュミレーター植物」は、他の植物が育たない環境に生息します。
これは、子孫を残すための生き残り作戦。

国立環境研究所発行の「国環研ニュース26巻」に、
生物圏環境研究領域生態遺伝研究室主任研究員の玉置雅紀の研究ノート
「毒を貯める植物 −植物はなぜ重金属を貯めるのか?−」が掲載されています。

こちらに、ハイパー・アキュミレーター植物のことが詳しく書かれていました。

シラタマノキにある成分「サリチル酸」は植物が病原菌の二次感染を防ぐために自ら作り出している成分ですが、害虫に対する防御目的もあるとのこと。

北米に自生するアブラナ科の植物スタンレヤ・ピナータは、土壌汚染物質であり金属の一種でもあるセレンを高蓄積するハイパー・アキュミレーター植物

この、スタンレヤ・ピナータはセレンが含まれていない土壌に育った場合でも、エチレン・ジャスモン酸とサリチル酸の合成を通して、害虫から身を守るための防御タンパク質を生産するそうです。

ちなみに、セレンがある土地に育っているスタンレヤ・ピナータは防御タンパク質を作りません。

防御タンパク質を作らないほうが、生育が良くなる(セレンがある土地に育っているほうが)と言います。

ハイパー・アキュミレーター植物、すごいですね。

シラタマノキもハイパー・アキュミレーター植物なのでしょうか?
植物の世界は奥が深いですね。

最後に、みんなに自慢できちゃう、プチ情報を!

ヤナギの樹皮は、古来痛み止めとして用いられていました。
これは、ヤナギの成分サリシンが人の体内に入ると、サリチル酸に変化し抗炎症作用を著すからなんですって。

あ、知っていました? それは、失礼しました。

2016年12月25日日曜日

武田信玄は山の神だったのか…… 日陰ツヅジのイラスト 




今日のイラストは「日陰ツツジ」です。




そしてまた、一見すると関係のないような武田信玄をタイトルにもってくる。



大きな風呂敷をタイトルでひろげるわけですが、あきれず最後までお付き合いいただければと……。




ツツジの仲間で、淡い黄白色の花が特徴的です。開花時期は4月~5月。


山の崖や谷など、足場が悪く日当たりが悪い場所に咲くので「日陰」の名称がついたようですね。



ツツジというと、春のポカポカ陽気に咲く、美しい花というイメージがあります。


ピンク、赤、紫、オレンジと華やかな色の花が咲きます。



ツツジを感じで書くと「躑躅」。どくろ? と間違えそうです。私だけ?



なんで、こんな漢字に……と思って調べましたら。


躑躅⇒てきちょく。とも読むそうです。


進んでは止まるという意味があり、花の美しさに見る人が足を止めることから、
躑躅⇒ツツジと読むようになった説と。



もともとは、
躑躅の前に羊の文字がつく、羊躑躅と書き、ツツジの葉には毒があり、その葉を食べた羊が毒にやられて、足がフラフラして死んでしまう様子から、躑躅と書くようになったという説があります。



ツツジの花をとって、蜜を吸っていた覚えのある人、多いと思います。


葉には毒があるものがあるのですねぇ。こわこわ。



ツツジは農耕にも関係があり、古くは山にツツジが咲くと、農耕開始の合図とされていたようです。

この文章を書いていてフッと思い出したのですが、魚沼(小出)では5月に山の祭りがおこなわれていました。


今は「小出公園さくら・つつじまつり」ですが。



これ、山の神を里に迎える、農耕のお祭りの一環ではないかと?



4月8日や5月8日に、山に登りツツジや藤など季節の花をとってきて、竿の先につけて家や庭先に飾る、天道花の風習。


山から里へと、山の神様を迎えて農作物の加護を祈るお祭りです。


近畿や中国、四国地方の民族風習だと言います。



ツツジなどの花枝が憑代となって、神様がやどるわけです。



ちなみに、武田信玄の居城名にも躑躅の文字がつきます。


躑躅ヶ崎館。躑躅ヶ崎という尾根があり、そこに居城を構えたことが由来と言われています。


ただ、躑躅ヶ崎館内にはツツジはないそうです。



縁起をかついで、躑躅ケ崎を選んだのかなぁ、ツツジは縁起がいいのかなぁ、
と思って調べましたが、所以は見つかりませんでした。



躑躅は縁起木ではあるようですがね。



山の神のやどりぎとして躑躅が使われているから、躑躅にしたのかとも思ったのですが、
わかりませんでしたぁ~!



ただ、80年代に放送された大河ドラマ「武田信玄」では
信玄が亡くなったとき、その死を知った織田信長が
「そうか死んだか……山の神、武田信玄」と言った(セリフで)ようです。



信玄が甲斐の土地の山の神であり、躑躅という名のつく居城が憑代であったのかもしれませんね。



お役目を終え、12月の山の神の日に、信玄も山に帰っていったのかもしれません……。



うまくまとまった! ような気がする……。

2016年12月16日金曜日

根が浮き上がった桜のある場所は危ない!? 山桜のイラスト

今日のイラストは「山桜」と「雪山」です。
雪が降る季節である冬に桜!? と思われますよね。
雪が降ったから、春を思いまして……。冬が苦手なので、どうしても春に思いをはせてしまうのです。

桜というと、ソメイヨシノがよく知られていますし、また街路樹として植えられています。

桜はヤマザクラ、エドヒガン、オオシマザクラなどの種類があり、変性や交雑などから数十種類の自生種が存在していると言われています。

ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの交配種でクローン桜です。
江戸時代末期に、江戸の染井村の庭師や植木職人たちが育成したと言われています。

その実が発芽することはなく、自然に増えない桜です。
ソメイヨシノは、接ぎ木や挿し木など、人の手を介さないと、生存できないのです。

桜守の佐野藤右衛門さんは、著書『櫻よ「花見の作法」から「木のこころ」まで』で、
「夏の染井吉野はかわいそうや」と言っています。

ソメイヨシノは虫がつきやすく、テングス病にもなりやすい。けれど、花が咲く春だけもてはやし、あとは放っておく。夏になったら、誰もソメイヨシノを見ない(診ない)。

枝葉を伸ばし幹を太らせようとしているのに、葉が虫に食われても、枝が折れていても知らん顔をしている。

人が植えたくせに、咲いているのが当たり前という感覚で手入れを怠っている。


ソメイヨシノの寿命が、自生種に比べて短いと言われているのをご存知でしょうか?
60年寿命説というものもあります。

戦後大量に植えられたソメイヨシノが、同じような時期に寿命を迎えるかもしれないわけです。
ソメイヨシノは実生ではないので、いまあるソメイヨシノの寿命が一斉に尽きて、街路に桜が見られないという可能性もあるのです。

ただ、樹齢100年を超えるソメイヨシノもあるので、大切に管理すれば、街路のソメイヨシノも長生きしてくれるのではないでしょうか。

ちなみに、佐野さんは「山桜は放っておけばいい。自分で体調を整えている」と言います。
さすが、強いです。

佐野さんの、山桜に関する記述でためになる情報をもう一つ。

佐野さんは一人で山に山桜を探しに行くのだそうです。
そして、桜の推定年齢を確認し、その後、里山の年配者に山での異変の有無を確認する。

異変があった場所の桜は、根が浮き上がったり、穴が開いていたりする。
とすると、その桜が咲いている付近は、地盤の問題や土砂崩れが起きやすい場所である可能性がある。

昔の人は、そういった場所を避けて集落を作っていたと言います。

根が浮き上がった桜のある場所は、家を建てるときに気を付けたほうがいい。
それも、桜が教えてくれている……そう佐野さんが教えてくれています。

山桜を探しに行くと、その土地の歴史やいろいろなことが分かるそうです。

2016年11月30日水曜日

雪割草のイラスト

魚沼の山の花



昨日アップしたイラスト裏の表……八海山の不動岳から中ノ岳を望むをアップしようと思っていたのですが、今朝、父母と同居している妹より、父母が登山仲間たちとなにやらやっているようだとの連絡が入りました。

尾道
雪割草



以前、ブログで紹介した、お藤さんの藤権現へ向かう途中、尾道とよばれる道があるのですが、そこでなにやらやっているようです。

藤権現 悲しい「逆さ藤」の伝説がある山


雪割草



植樹? なにか植えていますね。



雪割草

看板? なんでしょう。


雪割草


雪割草を植えていたようです(*^_^*)
春どんな風になるのでしょうかね?
温かく見守っていてあげてください。

2016年11月14日月曜日

マツヨイクサのイラスト 月見草の本当の名前




今日は、スーパームーンですね。
68年ぶりに、月が地球に接近するそうです。


68年前のスーパームーンは1948年1月26日、ちなみに、帝銀事件が起きた日です。




さて、イラストは月見草。
でも、本当の名前は、待宵草(マツヨイクサ)。



月見草と呼ばれていますが、本当の月見草はまったく違う植物なんですよ~。


月見草は白い花を咲かせます。



じつは、この待宵草、外来種!
江戸時代末期にやってきて、自生したというので驚き!



夕方から開花するので 「宵待ち草」とも呼ばれています。


黄色い花と、夕方からの開花というので「月見草」と言われるようになったのかもしれませんね。



ちなみに、待宵草にはいろいろな種類があります。


待宵草、大待宵草、小待つ宵草、雌待宵草。


花はみな黄色ですが、葉っぱや茎の形状が異なります。



でも、私にはどれがどれやらわからない……。


イラストの待宵草も、他の待宵草かもしれません、ゴメンなさい。




2016年11月13日日曜日

藤権現の秋実のイラスト  悲しい「逆さ藤」の伝説がある山-藤権現








魚沼市を流れる、魚野川の左岸に位置する「藤権現」。
230mほどの山ですが、山頂からは魚沼市が一望できます。

この山には、悲しい伝説が伝わっています──。



その昔、「お藤」という美しい娘がおりました。
お藤の評判を耳にした殿様が、お藤に城にあがるように申し出たのですが、
お藤には許嫁がいたため、殿様の申し出を断りました。

これに激怒した殿様は、お藤を藤権現の木に逆さ刷りにしたうえ、斬首したのです。

お藤が殺された後、権現堂では今まで咲いたことがない藤の花が……それも逆さに咲きました。

お藤を斬首した殿様は、湯治に出掛けた際、家臣の謀反に遭いあっけなく殺されたのでした。



「逆さ藤」の伝説って、けっこうあちこちにありますよね。
藤が逆さに咲くって、上を向くということなのかしら……?

藤権現の山頂は綺麗に整備されていて、祠や鐘があります。

イラストは、藤権現の秋の実です。

2016年11月12日土曜日

アケビのイラスト 食べてよし、工作してよしの植物



アケビというと、紫色の皮に包まれた、甘いツブツブの実を思い出しますが、その新芽は山菜として食用されているのですよ。
「木の芽」という愛称で、通に好まれる山菜。

ゆでておひたしにして食べるのですが、

ちょっと苦味が(かなりかな……)あり、大人の味ですね。

子どもの頃は、苦みを消すために、マヨネーズをつけて食べていました(#^.^#)
くるみとあえたり、生卵とあえたりすることで、マイルドな味になるようです。

アケビの皮もアクを抜けば食べられるようですが、皮も苦みがあるみたいです。
私は、皮は食べたことがないので、一度食べてみたいです。

そして、アケビの新芽は茶色いツルになります。
固く強くなったツルは、カゴなどを編む道具として使われていますね。

アケビのツルは、江戸時代から農家の日用品を作るアイテムとして活用されていたようです。

自宅の庭にアケビが植えられているのですが、ツルがどんどん伸びていくのでびっくりしました!
すごい、繁殖力ですよ!
こまめにツルをとらないと、凄いことになりますよね。

ツルを採取して、籠を編んでみようかとも思ったのですが……。
いずれ、チャレンジしてみたいです。

イラストのアケビは魚沼市の山、鳥屋ケ峰でのスケッチ。