2016年12月15日木曜日

登山者を救う白骨 槍ケ岳のイラスト






今日のイラストは「水晶岳から槍ケ岳を望む」です。
水晶岳(標高2986m)槍ケ岳(標高3180m)ともに、富山県にある山です。

水晶岳はその名の通り、山頂部で水晶が採取されることに由来しています。

水晶岳へ入山し、槍ケ岳へと向かう縦走コースがあります。
通称「裏銀座コース」と言い、長野県高瀬ダムより入山して、烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳を縦走して、槍ケ岳に至ります。
裏銀座も北側からと南側から入るルートがあるようですね。

槍ケ岳が3000m級の山で、この山々の中で最も高いので、イラストにあるように、かなり離れている水晶岳からも槍ケ岳が見えるのですね。

さて。「黒部の山賊」(著者:伊藤正一)という書籍があります。

北アルプスで山小屋の経営に携わってきた著者と「山賊」と呼ばれた仲間たちが体験した様々な出来事を描いた書籍。

その中に「道しるべになった水晶岳の白骨」というものがありました。
ドキドキするようなタイトルですね。

昭和20年代。水晶岳で白骨が発見される。だが、諸事情で白骨はそのまま、水晶岳に残される。
じつは、白骨が発見された場所は、登山者が道に迷いやすい個所で、道から外れた人は白骨を見て驚き、道が間違っていると気付き引き返したという。
登山者たちは白骨に救われたが、その後白骨は片付けられた──。

このお話し以外にも、「巧みな狸の擬音」「カッパの正体」「ほんとうにあるのか山中の埋蔵金」といった、ワクワク感を抱かせるタイトルのお話が満載!

ちなみに、埋蔵金というと徳川の埋蔵金を思い浮かべる方が多いと思いますが、この書籍に描かれている埋蔵金は、戦国武将・佐々成政の「さらさら超え」に由来するもの。

徳川の埋蔵金ではないですが、家康がからんでいますね。
佐々成政が家康と直談判するため、冬の立山連峰を超えようとしたが、道中が厳しく旅の妨げになる、兜や壺、軍用金を山中に埋めた……というもの。
「佐々成政の埋蔵金伝説」ですね。

ここに、水晶岳からんできてませんが、お話のついでに書かせて頂きました。
興味がある方は埋蔵金探しに行かれて──ではなく(笑)
本を読んでみてくださいね♪

あ。槍ケ岳について書いていませんでしたね。
槍ケ岳は、1828年に現在の富山県出身の播隆上人が開山しました。
阿弥陀如来と観世音菩薩、文殊菩薩を安置し、人々が山頂まで登れるように、山道の整備を行ったそうです。

播隆上人、頑張り屋さんです。

槍ケ岳については、また後日詳しく書きたいと思います。

2016年12月13日火曜日

辰のイラスト 山々の神





今日のイラストは、2012年の十二支、辰です。



2016年は申だし、2017年は酉だし、なぜ辰? と思われますよね。

話しを引っ張らせていただきます。辰→龍と覚えておいてくださいね。



11日は、山の神のお話を綴りました。 >> 12月12日は、山の神の日

その中で、磐長姫のことを書きましたが、瓊々杵尊から大山祇神の元に送り返された磐長姫はどうしたのでしょうか?



じつは!


京都の貴船神社にお静まりになったのです。 


「我長くここにありて縁結びの神として世のため人のために良縁を得させん」

出典:貴船神社




そのように言われて、磐長姫は貴船神社の結社(ゆいのやしろ)に、男女の縁を結ぶ神として鎮座されたのです。



平安時代の歌人・和泉式部が夫の心変わりに悩み、結社に参詣し和歌を捧げたところ、願いがかなったといいます。


今夏、貴船神社に参拝し、イワ姫のお社にもおうかがいさせていただきましたが、イワ姫のお社とはわからずに参拝しておりました(汗)イワ姫、失礼いたしました。



自然に包まれた貴船神社は、とっても居心地がよかったです。

子どもたちは「魚沼と似ているねぇ~」と言っていました。




貴船神社 連理の杉と末社・日吉社

貴船は氣が生まれる根源の地で、御神氣に触れられる土地のようですね。


本殿の下には「龍穴」と呼ばれる穴があいていて、日本三代龍穴のうちのひとつです。

龍穴は神聖なものであるため、誰も見ることが許されないと言います。



さぁ、引っ張りましたが、ここで「龍」がでてきました。
ということで、今日のイラストは龍をアップいたしました!



話しを日本三代龍穴に戻します。


貴船の龍穴のほかの2つはどこか。


それは……また今度。



うそです。



奈良県の室井龍穴神社奥宮と、備前の龍穴です。


風水だと、龍脈を通じてエネルギーが流れ、そのエネルギーが溜まる場所を龍穴と言い、繁栄される土地のことを示しています。


日本国内の大きな龍穴には、お社が鎮座しているようですよ。中央構造線沿いの龍穴がある場所には、神社や仏閣があるという話も。真偽のほどはわかりませんが……。


ヒネクレタ思考としては、穴があいていたり、近付くと危ないから人が近付かないようにお社を建てたなどと考えてしまいます。



自然を敬う古人の心、自然の神秘ですね。



さて、2017年カレンダー 1月 越後駒ヶ岳のイラストで越後駒ヶ岳の明神峠についてご紹介しましたが、駒ノ湯方面の分岐点に「大明神」と掲げられた小屋が立っています。


こちら、御祭神は木花咲耶姫です!



そして、2017年カレンダー 2月 八海山のイラストで紹介した八海山。


大崎登山口近くにある八海山尊神社には、瓊々杵尊、木花咲耶姫、大山祇尊が祀られています。

おやおや。イワ姫だけ仲間外れですね……なぜでしょう?



ところで、wiki先生によりますと、大山祇尊を祀る神社は、全国で新潟県が一番多いそうです。



越後駒ヶ岳、八海山とくれば……越後三山の中ノ岳が気になるところです。

はい、2017年カレンダーとしてアップしております。


 >>2017年カレンダー 10月 中ノ岳のイラスト


中ノ岳には、御嶽山大神国常立尊が祀られています。



神様登山マップを作ったら面白そうですね。レイラインとかが出てきたりして~。いやいや。


そういえば、中ノ岳の御祭神の御嶽山大神って聞いたことがないですが……?


調べてみましょうかね。

貴船神社 水占みくじを結ぶ場所付近にいらしたカエルさん

2016年12月11日日曜日

カジカのイラスト 12月12日は山の神の日




今日のイラストは「鰍(かじか)」です。カサゴ目カジカ科に属する魚で、川に生息する魚です。この、カサゴ目というのを覚えておいてくださいねぇ。



さて、明日12月12日は山の神の日です。


山に住む神様が、自分のテリトリーである山の木をカウントする日と言われていて、山に入ることが禁止されている日です。


木の1本として数えられ、山から帰ってこれない、木の下敷きになるなどいいます。


林業に携わる方の中には、12月12日(一部では1月12日)には、山での作業を行わないという風習があります。

★山の神と数字「12」に関する謎についての記事山の神


山の神様は、女神様だと言われています。


嫉妬深く、美しい女性が嫌いなので、女性が山に入ることを嫌います。
美女が山に入ると、山の天候が荒れると言われています。
また、カップルで山の神社にお参りすると別れるとか、様々な言い伝えがありますよね。



山の神様が美女を嫌うというのは、どうやらイザナギ神とイザナミ神の間に生まれた、大山祇神(おおやまつみ)の娘で、木花開耶姫(このはなさくやひめ)のお姉さんである、磐長姫(いわながひめ)のお話に由来しているようなのです。



大山祇神が天照大神のお孫さんである瓊々杵尊(ににぎ)神に、木花開耶姫と磐長姫を「お嫁にもらってください」と言ったのですが、瓊々杵尊は美しい木花開耶姫をめとり、磐長姫を追い返してしまったのです。


理由は、磐長姫が美しくなかったからということ……。



その後、木花開耶姫は一夜で身ごもるのですが、瓊々杵尊は「子どもは自分の子どもではないのではないか?」と疑います。



神様のことを悪く言うのもなんですが……なかなかに、酷い男性だと思います……。


神話ですからね、いろいろな事情や(なんの事情だ!?)描写の転換などがあるのでしょう。



疑われた木花開耶姫。潔白を証明するため、産屋に入り火を放って、その中で3柱の子を無事に出産します。


この逸話から、木花開耶姫は噴火を鎮めるため、富士山本宮浅間大社に祀られたと言われています。安産の神様でもあり、子育ての神様でもあります。



木花開耶姫のお名前は「花が咲くように美しい女性」という意味があり、花は桜とされていますね。
富士山山頂から日本中に桜を蒔いたということも聞いたことがあります。



さて、大山祇神の元に送り返された磐長姫。


大山祇神は子孫の命が岩の様に永遠のものになるように磐長姫を、花のように繁栄するように木花開耶姫をという意味で二人の姉妹を瓊々杵尊の元に嫁がせたのですが……。


磐長姫を送り返したので、瓊々杵尊の寿命は短くなってしまったといいます。



美しくないということで、実家に帰されてしまった磐長姫。


ここから、山の神である女神は美女を嫌うという話に繋がるようなのです。



マタギの方も、山の神は女神として信仰していて、醜いオコゼを供物として供えると喜ぶとされていて、オコゼの干物を持って山に入ったそうです。



なつかしのアニメ「まんが日本昔ばなし」でも、オコゼと山の神の物語が描かれています。



さあ、みなさん。


今日のイラストは「鰍(かじか)」で、カサゴ目ということを覚えておいてくださいとお伝えしました。


それはなぜか……じつは!



海の魚ではありますが、オコゼはカサゴ目フサカサゴ科。鰍と同じカサゴ目なのです!


カサゴ目カジカ目とも呼ばれるようですよ。


おあとがよろしいようで(汗)。



みなさん、明日12月12日はくれぐれも、山に入らないように。


山の神に、木として数えられてしまいますからね。

2016年12月9日金曜日

越後駒ヶ岳のイラスト 山で迷ったときはどうしたらいいのか!?



今日のイラストは「越後駒ヶ岳」です。

越後駒ヶ岳の詳細については、こちらをどうぞ 2017年カレンダー 1月 越後駒ヶ岳


昨日、親戚のお見舞いに大学病院へ行ってきました。

親戚に病室を訪ねたら「入退院入口はいってすぐのエレベーターに乗って三階だよ」ということでしたので、すぐに行けるかなと思ったのですが……。

駐車場が第一と第二とあり、そこから迷いがスタート。

どうやら、入退院入口から遠い駐車場に停めてしまったみたいで、入り口入ってすぐのエレベーターに乗って三階に行ったら、全くひとけがありませんでした。

たまたま通りかかった優しい女医さんが「どこに行かれるのですか?」と声をかけてくださり、方向を修正したのですが、教えてもらって進んだ先でまた迷い、前から歩いてきた看護師さんに場所を尋ね……三階に行ってまたグルグル迷い……。
一緒にいた息子に呆れられました。

帰りは息子が案内してくれたので、駐車場まで辿り着けました。ほっ。


院内を歩きながら息子と「山で迷ったらどうするか」という話になりました。

私は山の頂上は一つだから、上に登ったほうがいいと言ったのですが、息子は上に登ったほうがいいとは聞いたことがあるけれど、それでも遭難している人がいるのだから、みんながやらない方法を用いて、下に降りたほうがいいのではないかと言うのです。

病院の暗い廊下を歩きながら、二人で議論していました(笑)



山で迷ったときは上るでも下るでもなく。

「動かない」ことが大切なようです。
やはり、本能的に下りたくなるようですが、体力を温存するためにも安全な場所で動かないようにということです。

沢があると、そこを下って行けば麓に出ると思いますが、途中に崖や滝などがある場合もあります。また、水で滑りやすいので怪我をするケースも。
道に迷ったら、進まずに戻るのがセオリーのようですね。

じつは先月。妹と山道で迷いました。車に乗ってですが。
スタート地点から左右を間違えて進んだようで、その後グルグルグル迷いました。
スマホのGoogleマップを見ているにも関わらず迷うという……。

気を付けなければいけませんね。

2016年12月2日金曜日

日本の山鉾屋台がユネスコ無形文化財登録! 青森ねぶた祭ハネトのイラスト

ねぶたハネト


日本の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が、ユネスコの無形文化財に登録されましたね。

でも、イラストは青森ねぶた祭りのハネト(跳人)です(^_^;)すみません。


「角館祭りのやま行事」秋田県、
「博多祇園山笠行事」福岡市など、東北から九州までの33行事。

これまで(2016年11月)日本国内では22件がユネスコの無形文化遺産として登録されていましたが、今回の登録を加えて21件になりました。

2009年に京都祇園祭の山鉾行事と日立風流物(茨城)が登録されていたのですが、この2件を今回登録された31のお祭りにプラスして、33件の「山・鉾・屋台行事」を1つのグループにして登録を行ったのです。

22件の登録から京都祇園祭と日立風流物の2件をマイナスして20件。
そこに「山・鉾・屋台行事」を加えて、国内の無形文化遺産の登録数21件となったわけです。

33件のお祭りが始まった所以はそれぞれのようですが、飢饉や疫病がキーワードのように感じました。

そういえば、以前、京都に旅行に行ったとき、タクシーの運転手さんが
「京都は盆地で夏暑いからね。昔は暑さで子どもが大勢亡くなったんだよ。その鎮魂のいみもあるんだよね、京都祇園祭り」
と、教えてくださいました。

普段の生活の中にお祭りや神様がなにげに寄り添っているんですねぇ。
日本の良さでしょうか。

登山について山のことを調べていると、麓宮や奥宮として神社や神様が出てきます。
八百万神さまがいるわけですからねぇ。

そうそう!
21件の無形文化遺産登録に、小千谷縮・越後上布が入っていました♪
新潟にも、良い物がたくさんありますね。

小千谷といえば、お雛様のときに飾られる絵紙も素敵ですよね。
絵紙は、反物を江戸に売りに行った商人が、おみやげとして江戸の浮世絵を購入したものを、屏風などに張り付け、ひなまつりに飾っていたのだそうです。

毎年、小千谷で展示されています。
枚数が多く、壁一面に錦絵が飾られる様子は圧巻ですよ。

ハネトの衣装やねぶた、ねぷたの山車、今回ユネスコの無形文化財に登録された「山・鉾(ほこ)・屋台行事」もそうですし、浮世絵も色鮮やかですよね。

「色使い」に関する時代遍歴もあるのでしょうね。

2016年12月1日木曜日

八海山のイラスト 不動岳から中ノ岳を望む

Mt.Hakkaisan

八海山は信仰の山として開山された霊峰です。

八海山の登山コースは複数あるようですね。
大倉口、大崎口、城内口……。

イラストを描いたときの登山コースは、大倉口からのスタート。
大倉坂本神社から登り、4合目で八海山尊神社里宮から大崎口コースと合流します。

ロープウェーを利用すると、山麓駅から山頂駅まで5~7分で行けます。

水筒を忘れたとよじいは、ロープウェーを利用したのかもしれません。
山頂駅の先にある「4合目半出合」に到達した時間がイラストの裏に書かれていました。
ロープウェーに乗って4合目半出合で、パーティーに合流したのかもしれませんね。

大倉口、大崎口も4合目出合で合流し、その後、女人堂を通って、コースは9合目の千本槍小屋まで進むことになります。

そして、その先に待ち構えているのが、八海山の象徴とも言われている、山頂部の8つの峰。

地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ケ峰、大日岳の八ツ峰!
※八海山の主峰は大日岳ですが、その奥に入道岳というのがあります。

千本槍小屋の先に八ツ峰がありますが、上り下りのおっかねえ場所です。初心者は無理でしょう。
八ツ峰を迂回するコースもありますが……迂回路にも鎖場があって……。

あの、本当に迂回路ですか? ってなお写真を拝見しました。

おっかねぇ、八海山。さすが、霊峰。

城内口新開道ルートなら「落ちたら怖いよデンジャラス」コースを回避できるようです。
八海山を開山した普寛が開いた城内口屏風道は鎖場があるので、おっかないので初心者回避ですね。
修験道じゃないですか!

八ツ峰を制覇しなければ、八海山登ったことにならんなぁ。

というような声も聞こえそうですが。八ツ峰は……20年若返ってから登ることにしましょう。

2016年11月30日水曜日

雪割草のイラスト

魚沼の山の花



昨日アップしたイラスト裏の表……八海山の不動岳から中ノ岳を望むをアップしようと思っていたのですが、今朝、父母と同居している妹より、父母が登山仲間たちとなにやらやっているようだとの連絡が入りました。

尾道
雪割草



以前、ブログで紹介した、お藤さんの藤権現へ向かう途中、尾道とよばれる道があるのですが、そこでなにやらやっているようです。

藤権現 悲しい「逆さ藤」の伝説がある山


雪割草



植樹? なにか植えていますね。



雪割草

看板? なんでしょう。


雪割草


雪割草を植えていたようです(*^_^*)
春どんな風になるのでしょうかね?
温かく見守っていてあげてください。

2016年11月29日火曜日

イラストの裏側 不動岳から中ノ岳を望む


八ツ峰 不動岳





八海山に登山した日のスケッチ裏側の画像です。

登山口の大倉口で水筒を忘れたことに気付いたようです。

お伝えするのが遅くなりましたが、イラストの作者は私の父で、登山者も父です。
父は若い頃から登山をしていたのですが、結婚して私たち子どもが生まれ、子育て中は登山には行きませんでした。
現在70歳代の父ですが、かなりのイクメン(イケメンじゃないのが残念)でした。
私たち子どもの育児を積極的にしていました。家事もバリバリやります(料理はダメですね)。
いまも、お掃除ゴミ捨て食器洗いなどなど、バリバリ家事をしていますよ。

私が小学校6年生のとき、家族で越後駒ヶ岳に登り、その後、父と母は夫婦で登山をするようになりました。
それまで、母は登山をしていなかったんじゃないかな? お正月に帰郷したときに聞いてみましょう。

私たち子どもが成人してから、父と母は登山仲間たちと一緒に、バリバリ登山をするようになりました。
全国各地の山に登っていますね。シニア登山。

父は仕事をしていて、夜勤があるのですが、夜勤して帰宅後、魚沼の山に登ったりしています。
登山道を作ったり、祠を掘り起こしてお祀りしたり(のちに、詳しくご紹介させていただきたいと思っております) 。

すばらしく元気です。ありがたいです。

父と母は一緒に登ることが多いのですが、このイラスト裏には
「水筒を忘れて電話して届けてもらう」と書かれていることから、母は登らなかったようですね。
水筒を届けたのは母だと思うので。

イラストの裏を見ると、おもしろいことが書かれていることがあるので、
チラシ裏じゃないですが、イラスト裏も紹介させていただきたいと思いました。

イラストの表は明日アップさせていただきます♪

2016年11月14日月曜日

マツヨイクサのイラスト 月見草の本当の名前




今日は、スーパームーンですね。
68年ぶりに、月が地球に接近するそうです。


68年前のスーパームーンは1948年1月26日、ちなみに、帝銀事件が起きた日です。




さて、イラストは月見草。
でも、本当の名前は、待宵草(マツヨイクサ)。



月見草と呼ばれていますが、本当の月見草はまったく違う植物なんですよ~。


月見草は白い花を咲かせます。



じつは、この待宵草、外来種!
江戸時代末期にやってきて、自生したというので驚き!



夕方から開花するので 「宵待ち草」とも呼ばれています。


黄色い花と、夕方からの開花というので「月見草」と言われるようになったのかもしれませんね。



ちなみに、待宵草にはいろいろな種類があります。


待宵草、大待宵草、小待つ宵草、雌待宵草。


花はみな黄色ですが、葉っぱや茎の形状が異なります。



でも、私にはどれがどれやらわからない……。


イラストの待宵草も、他の待宵草かもしれません、ゴメンなさい。




2016年11月13日日曜日

藤権現の秋実のイラスト  悲しい「逆さ藤」の伝説がある山-藤権現








魚沼市を流れる、魚野川の左岸に位置する「藤権現」。
230mほどの山ですが、山頂からは魚沼市が一望できます。

この山には、悲しい伝説が伝わっています──。



その昔、「お藤」という美しい娘がおりました。
お藤の評判を耳にした殿様が、お藤に城にあがるように申し出たのですが、
お藤には許嫁がいたため、殿様の申し出を断りました。

これに激怒した殿様は、お藤を藤権現の木に逆さ刷りにしたうえ、斬首したのです。

お藤が殺された後、権現堂では今まで咲いたことがない藤の花が……それも逆さに咲きました。

お藤を斬首した殿様は、湯治に出掛けた際、家臣の謀反に遭いあっけなく殺されたのでした。



「逆さ藤」の伝説って、けっこうあちこちにありますよね。
藤が逆さに咲くって、上を向くということなのかしら……?

藤権現の山頂は綺麗に整備されていて、祠や鐘があります。

イラストは、藤権現の秋の実です。

2016年11月12日土曜日

アケビのイラスト 食べてよし、工作してよしの植物



アケビというと、紫色の皮に包まれた、甘いツブツブの実を思い出しますが、その新芽は山菜として食用されているのですよ。
「木の芽」という愛称で、通に好まれる山菜。

ゆでておひたしにして食べるのですが、

ちょっと苦味が(かなりかな……)あり、大人の味ですね。

子どもの頃は、苦みを消すために、マヨネーズをつけて食べていました(#^.^#)
くるみとあえたり、生卵とあえたりすることで、マイルドな味になるようです。

アケビの皮もアクを抜けば食べられるようですが、皮も苦みがあるみたいです。
私は、皮は食べたことがないので、一度食べてみたいです。

そして、アケビの新芽は茶色いツルになります。
固く強くなったツルは、カゴなどを編む道具として使われていますね。

アケビのツルは、江戸時代から農家の日用品を作るアイテムとして活用されていたようです。

自宅の庭にアケビが植えられているのですが、ツルがどんどん伸びていくのでびっくりしました!
すごい、繁殖力ですよ!
こまめにツルをとらないと、凄いことになりますよね。

ツルを採取して、籠を編んでみようかとも思ったのですが……。
いずれ、チャレンジしてみたいです。

イラストのアケビは魚沼市の山、鳥屋ケ峰でのスケッチ。