2017年1月10日火曜日

八海山とまんさくのイラスト 雪見展ありがとうございました

八海山とまんさく

1月8日9日と池田美術館で「雪見展」が開催されました。
魚沼工房もengelightと共に参加させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

ブースに遊びに来てくださった方々、スタッフのみなさま、出店者のみなさま、池田美術館のみなさま、お世話になり、ありがとうございました!

池田美術館は本当に居心地が良い空間で、そこにいるだけで心がホッとします。
景色もすばらしく、魚沼の山々に包まれているようで安心できます。

また来年も、ぜひ参加させていただきたいと願っております。

雪見展では、とよじいの昔の絵を絵葉書とさせてもらいました。
とよじいは幸い(?)勤務で家に戻ってこなかったので(今回、私は会えなかったです)
出典作品を見て怒られることはありませんでした。

ブログにアップした2017年カレンダーは、使用した絵がいかんといってNGが出たので。
山の特徴をつかんだ方向があり、そこを描いた絵でなければダメだということでした。

登山がお好きな方から、山のお話を聞かせていただけて、嬉しかったです。
今年は、山に関する知識や土地に関する知識、文化などをさらに探っていきたいと思いました。

あらためて、2017年も魚沼工房(とよじいも)よろしくお願いいたします。

2017年1月5日木曜日

学問の神様「菅原道真」と「綾子舞」の関係



こんにちは。
お休みは今日まで明日から学校~。という人も多いかな?
宿題終わりましたか? 受験シーズンでもありますね。
なにかに打ち込むっていいですよね。うん、本当に。

変な前置きで、すみません。

今日のイラストは、柏崎市に伝わる伝統芸能「綾子舞」です。

上杉房能の奥方、綾子によって伝えられたといわれている踊りです。

房能は上杉謙信の父である、長尾為景に討たれました。上杉さんちと長尾さんちは、お家騒動というか、身内で争っていた時期があります。
房能は上杉謙信のおじいちゃん長尾能景の「能」の字を名前にもらったわけですが、上杉謙信のお父さん長尾能景は、房能の子ども(養子)定実を味方につけ、房能に反旗を翻します。

追いつめられた房能は、松之山の天水越で自害し、その弔い塚が存在しています。

綾子舞の伝承説には、菅原道真が巫女の文子に憑依し「北野の地に我をまつれ」という託宣があり、その舞を武士、北国武太夫が伝えたという一説もあります。

房能の奥方「綾子」も都から来た白拍子であったようです。

京の都から佐渡に至る、糸魚川・柏崎・佐渡というルートが存在していて、その地点地点に都の文化がもたらされているようです。

香川県まんのう町にも「綾子踊」というものが伝承されているそうです。こちらは、雨乞いの踊り。
女性が舞うのではなく、男性が女装して舞を奉納するといいます。

綾子踊には関係していませんが、888年に菅原道真が城山神社に籠り雨乞いの祈祷をしていますよ。

柏崎の綾子舞は高原田と下野と2つの座元があります。とよじいのイラストは下野の綾子舞かな、衣装を見ると。
高原田の衣装は、まんのう町の綾子踊の衣装と似ているところがあるような気がします。
高原田の「小切子踊」は、道真が九州に左遷される前、都七条坊門の娘「文」が夢のお告げにより、三条大橋のたもとで道真を見送って踊った踊りだそうです。

綾子と道真が関係しているのかなぁ、と調べてみたところ、道真の乳母が文子(あやこ)さんでした。
多治比文子が道真を祀ったことが始まりの「文子天満宮」が京都にありました。
文子さんは、乳母ではなく巫女という説もあるようですね。

全国各地で「天神様」として菅原道真が祀られていますが、舞の伝承と共に広まっていったのかもしれませんね。

2017年1月4日水曜日

佐渡の鬼太鼓 佐渡ののろま人形のイラスト 「の」が多い(*^_^*)

こんにちは。今日から仕事初めという方も多いと思います。
いよいよ、一年が動き出すという感じですよね。
2017年、どんな年になるのでしょうか。

今日のイラストは「佐渡島」の鬼太鼓とのろま人形です。

鬼太鼓のほうは、油絵を写真に撮ったものをスキャンしました。
のろま人形はクレパスかな?

個人的に今年、佐渡に行ってみたいなと思います。
薪能とか見てみたいです。


2017年1月3日火曜日

相馬野馬追のイラスト

こんにちは!
みなさん、初夢はどんな夢を見ましたか?
お正月三が日も今日で終わり。
早いですねぇ…。

早い! ということで、今日のイラストは「相馬野馬追」。
かっこいいですねぇ。

起源は相馬氏の始祖である、平将門にはじまると言われています。
野馬を放して、馬を追い生け捕ることで、戦いの訓練をしていた

野馬追で着用する甲冑の中には、先祖伝来のものもあるそうです。
見てみたいですね!


2017年1月1日日曜日

一村尾 若宮八幡宮 十五夜大祭 太太神楽

あけまして、おめでとうございます!
2017年も、よろしくお願いいたします(*^_^*)

2017年元日のイラストは、南魚沼市薮神地区の一村尾で行われる由緒あるお祭り
「若宮八幡宮 十五夜大祭」の太太神楽です。

江戸時代宝暦年間の頃より、一村尾に伝わる御神楽で、32面の面を使い、26座の神楽舞が奉納されます。
32面のうち27面は、日本初の人体解剖模型を制作した北川岸次(1836~1882)の手によるもの。
南魚沼市指定無形文化財でございます。

昔は、舞と配役が決まっていたそうですが、今は村の人たちが協力して伝承に努めているそうです。
ずっと残していただきたい伝統ですね。



2016年12月28日水曜日

竜胆の根を使ったチョコレート 竜胆のイラスト



今日のイラストは「竜胆(りんどう)」です。
リンドウ科リンドウ属の多年生植物。

リンドウ科の植物は約70属1100種類以上あるといわれていますが、その中でも竜胆は生薬として活用されています。

竜胆の根から作られた生薬は「熊の胆」よりさらに苦いので、竜の胆とよばれ竜胆(リュウタン)の読みが、リンドウへと変化したとのこと。

また、竜胆にはもうひとつ名前があり、昔は疫病草(えやみくさ)と呼ばれていたと言います。

えやみ=疫病を止める、という意味だそうですが、えやみ草の由来には、もうひとつ説があります。

根があまりに苦いので、根を舐めると「笑み」が止まるので、笑止草でえやみ草となったというものです。

笑みが止まるほどの苦みは「ゲンチオピクロシド」と呼ばれる苦味配糖体という成分で、苦くいお茶で有名なセンブリにも含まれています。

ゲンチオピクロシドの苦みを薬として活用しているのは日本だけではありません。

フランスのジュラ地方では「ゲンチアナ」というリンドウ科の植物の根を使った薬草種があるそうです。

ジュラ地方の人たちは、19世紀からゲンチアナの根を使った薬草酒を飲んでいたと言います。

この、フランス東部ジュラ地方には、直系一族だけで100年以上も手作りショコラを作っている名門ショコラトリーがあります。

その名は「イルサンジェー」。

100年以上も前のレシピを現在も守り続け、一子相伝でのショコラを作っています。
レシピ本を開くことを許されているのは、イルサンジェ一族の当主のみ──。

なぜ、ここで、イルサンジェーのショコラの話を持ち出したのか?

それは、ショコラティエのイルサンジェーの代々当主たちも、竜胆の薬草酒を好んで飲んでいたから。

プラス。

イルサンジェーが2016年秋に竜胆の根を使った限定ショコラ「ラシーヌ・カレ」を販売したからです。

チョコレートも薬用として活用されることがあり、ゲンチアナも薬用として活用されている。この共通点からヒントを得て、ラシーヌ・カレの製作に至ったそうです。

竜胆の根はフランス産を使用。
チョコレートは「ガナッシュ」と、アーモンドパウダーを使ったマジパンの2層仕上げ。

数量は50個限定で、2016年10月31日販売。

もう、販売は終わっていますが(汗)

イルサンジューのチョコレートは購入できますよ。

1Fブティックでの購入は、予約不要で1粒から購入可能。
※ただし、数に限りがあるので、事前に電話で在庫状況の確認をお願いしますとのこと。

ブティック地下B1Fのサロンでは、フランスから直輸入した20~30種類のショコラの食べ比べセットや、イルサンジェー当主厳選の3種のワインをショコラと組み合わせて楽しむセットも。ワインNGな方は、コーヒーや紅茶のセットもOK。
※サロンは事前予約が必要です。

バレンタインデーにチョコレートを手渡しで贈るのもいいですが、サロンでゆったりチョコレートとワインを味わうというのも素敵ですね。

気になる方は、イルサンジェーのサイトへGO!

いやぁ、魚沼工房っぽくない、おしゃれな内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
たまには、おしゃれなのもいいですか……ね?(*^_^*)

2016年12月27日火曜日

汚染物質を吸収蓄積する植物 ハイパー・アキュミレーター植物について シラタマノキのイラスト



今日のイラストは「シラタマノキ」です。
ツツジ科の常緑小低木で、白い実をつけます。
似ているもので「雪晃木」という植物もあります。

宮城県、秋田県、岩手県の3県またがる栗駒山(標高1626m)の周辺には「シラタマノキ湿原」があり、シラタマノキが保護されているそうです。

シラタマノキ湿原はツンドラ湿原とよばれる泥炭層で、コケからできた鉄分を多く含む泥炭からなり、学術的に貴重な場所だといいます。

シラタマノキは「比較的乾燥した場所に生える」とのことですが……。
栗駒山のシラタマノキ湿原は湿原。

湿原。

湿原は『淡水によって湿った草原を指す』と、wiki先生が言っています。

湿っていたら、比較的乾燥した場所に生えるシラタマノキは生えるのか?

と思って、調べてみたところ、シラタマノキは「岩石帯や砂礫地などやせた地に生息してる」という記述も見かけました。

では、湿度ではなく、土の性質に関係するのかな? と思って検索しましたら。

シラタマノキはツツジ科の火山性植物で「火山地帯の硫黄分の強い土地でも育つ」そうです。と書かれていました。

シラタマノキの実をつぶすと、サリチル酸の匂いがします。
サリチル酸臭って? サロメチールの匂いですね。
シラタマノキの仲間は葉っぱや実に、サリチル酸メチルを多く含んでいます。

植物は生育環境が変わったり、昆虫や病原菌の害を受けたりすると、自分を守るために独自の防御策をとります。

環境の変化にはアブシジン酸、虫に食べられないためにジャスモン酸、病原菌の感性を防ぐためにサリチル酸を生合成し、ストレスに耐えるためのタンパク質を合成します。

シラタマノキは身を守るために、サリチル酸を生合成したのでしょうかね?
火山が関係しているのでしょうか?

植物の中には汚染されている土壌や金属類が多く含まれる土地を好んで生息するものがいて、汚染物質を吸収する植物のことを「ハイパー・アキュミレーター植物」と呼ぶそうです。

ハイパー・アキュミレーター植物」は、他の植物が育たない環境に生息します。
これは、子孫を残すための生き残り作戦。

国立環境研究所発行の「国環研ニュース26巻」に、
生物圏環境研究領域生態遺伝研究室主任研究員の玉置雅紀の研究ノート
「毒を貯める植物 −植物はなぜ重金属を貯めるのか?−」が掲載されています。

こちらに、ハイパー・アキュミレーター植物のことが詳しく書かれていました。

シラタマノキにある成分「サリチル酸」は植物が病原菌の二次感染を防ぐために自ら作り出している成分ですが、害虫に対する防御目的もあるとのこと。

北米に自生するアブラナ科の植物スタンレヤ・ピナータは、土壌汚染物質であり金属の一種でもあるセレンを高蓄積するハイパー・アキュミレーター植物

この、スタンレヤ・ピナータはセレンが含まれていない土壌に育った場合でも、エチレン・ジャスモン酸とサリチル酸の合成を通して、害虫から身を守るための防御タンパク質を生産するそうです。

ちなみに、セレンがある土地に育っているスタンレヤ・ピナータは防御タンパク質を作りません。

防御タンパク質を作らないほうが、生育が良くなる(セレンがある土地に育っているほうが)と言います。

ハイパー・アキュミレーター植物、すごいですね。

シラタマノキもハイパー・アキュミレーター植物なのでしょうか?
植物の世界は奥が深いですね。

最後に、みんなに自慢できちゃう、プチ情報を!

ヤナギの樹皮は、古来痛み止めとして用いられていました。
これは、ヤナギの成分サリシンが人の体内に入ると、サリチル酸に変化し抗炎症作用を著すからなんですって。

あ、知っていました? それは、失礼しました。