2020年12月5日土曜日

When one door closes, another opens

 



When one door closes, 
another opens; 
but we often look so long and so regretfully upon the closed door that we do not see the one which has opened for us.

―Alexander Graham Bell―

ひとつのドアが閉まると、別のドアが開く。

2020年12月2日水曜日

昼と夜との区別もない、 長い長いやみの世界になってしまいました



すると女神は日の神さまでいらっしゃるので、
そのお方がお姿をお隠しになるといっしょに、
高天原も下界の地の上も、
一度にみんなまっ暗がりになって、
それこそ、
昼と夜との区別もない、
長い長いやみの世界になってしまいました。

―鈴木三重吉― 『古事記物語』より

2020年11月29日日曜日

A man has a choice, and the choice is what makes him a man



I tried to believe it was born in me, 
and that I,
I couldn't help it. 
But that'snot so. 
A man has a choice. 
You used to say that was where he was different from an animal.
You see,
I remember. 
A man has a choice, 
and the choice is what makes him a man.
You see,
I do remember.

―Cal Trask― 『East of Eden』

人は選べる。
自分次第で何にでもなれる。

2020年11月24日火曜日

2020年11月23日月曜日

2020年11月22日日曜日

We must protect the forests


We must protect the forests for our children, 
grandchildren and children yet to be born.
We must protect the forests for those who can't speak for themselves such as the birds,
animals,
fish and trees.

―Nuxalk Nation―

2020年11月21日土曜日

In the presence of eternity, the mountains are as transient as the clouds



In the presence of eternity, 
the mountains are as transient as the clouds.

―Robert Green Ingersoll―

永久の時間の中では、山は雲のように一時的なものだ。

2020年11月19日木曜日

2020年11月18日水曜日

又我国の八海山は巓に八ツの池あり、 依て山の名とす



又我国の八海山は巓に八ツの池あり、
依て山の名とす。
絶頂に八海大明神の社あり、
八月朔日を縁日とし山にのぼる人多し。
此夜にかぎりて竜燈あり、
其来る所を見たる人なしといふ。
およそ竜燈といふものおほかたは春夏秋なり。

―鈴木牧之― 『北越雪譜』より

2020年11月16日月曜日

Oomph and a hoomph and a double-de-oomph!



ねずみが ねこを ひっぱって、
ねこが いぬを ひっぱって、
いぬが まごを ひっぱって、
まごが おばあさんを ひっぱって、
おばあさんが おじいさんを ひっぱって、
おじいさんが かぶを ひっぱって……
うんとこしょ
どっこいしょ
やっと、かぶは ぬけました

―A.トルストイ― 『おおきなかぶ』より

2020年11月15日日曜日

青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ



どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう

―宮沢賢治― 『風の又三郎』より

2020年11月14日土曜日

If I had six hours to chop down a tree, I’d spend the first four hours sharpening the axe.



If I had six hours to chop down a tree,
I’d spend the first four hours sharpening the axe.

―Abraham Lincoln―

もし、木を切り倒すために6時間与えられたら
私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やす。

2020年11月11日水曜日

この鳥が啼けば雨が降るからというのは、 実際は降りそうになると啼くことを意味するのであろう



会津の飯豊山麓では、
啼声によってマメコロバシという名もあるが、
普通にはこれをアマゴイドリと呼び、
この鳥が啼けば雨が降るからというのは(『耶麻郡誌』)、
実際は降りそうになると啼くことを意味するのであろう。

―柳田国男― 『野鳥雑記』より

2020年11月10日火曜日

If you can take one step, you can take one more



If you can take one step,
you can take one more.

―Todd Skinner―

一歩踏み出せるならもう一歩も踏み出せる。
―トッド・スキナー―

2020年11月9日月曜日

奥ノ院の小祠は東岳と西岳との間の鞍部で


竜頭山というのは、
竜頭大明神が祭ってある為の名であるが、
尾ノ内に里宮があり、
奥ノ院の小祠は東岳と西岳との間の鞍部で、
五万の図でいえば、
東北麓の尾ノ内沢の源頭に当る尾根に、
千五百六十米の小圏で現された小隆起の西側に安置され、
尾ノ内沢に沿うて急峻な賽路が通じている。

―木暮理太郎― 『奥秩父』より

2020年11月7日土曜日

山の粉雪も黄色にそめ 春のさかりに紅葉もさかせ



庵寺の屁つこき坊主はの
山の粉雪も黄色にそめ
春のさかりに紅葉もさかせ
おないぶつに尻向けて罰当りとは面妖な
仏様も金びかりなら
目出度い 目出度い

―坂口安吾― 『閑山』より

2020年11月6日金曜日

初終駒ヶ岳の白皚々たる残雪を有している雄姿を仰いで、 すこぶる壮快の感じがする



橡尾又温泉から佐梨川の支流の橋を渡ると、
一方登りとなって二里十七町で枝折峠の嶺上に達する、
その間には初終駒ヶ岳の白皚々たる残雪を有している雄姿を仰いで、
すこぶる壮快の感じがする

―高頭仁兵衛― 『平ヶ岳登攀記』より

2020年11月5日木曜日

雪を帯びた越後の駒ヶ岳が全容を露し、 平ヶ岳の上には中ノ岳の円錐頂が認められた



燧岳と平ヶ岳との間には、
雪を帯びた越後の駒ヶ岳が全容を露し、
平ヶ岳の上には中ノ岳の円錐頂が認められた。
いつも三日月形の大残雪が残る平ヶ岳の東南面には、
夥しく白いものが見える。

―木暮理太郎― 『秋の鬼怒沼』より

2020年10月12日月曜日

もと七倉岳は、この山の北少し東に在る山で、北葛岳・乗鞍岳等の別名があった



最低の鞍部は針ノ木峠と北南に相対する不動堀沢岳
(近時の大町の案内や人夫は之を七倉岳と呼んでいるようであるが、もと七倉岳は、この山の北少し東に在る山で、北葛岳・乗鞍岳等の別名があった)
の西にあるくびれ目で、
二千百八十米であるから、
立山山脈の南半とは、
最高に於て少しく劣り、
最低に於て少しく優っているが、
二千六百米以上の平均高度を有する事は互に同じである。

―木暮理太郎― 『黒部峡谷』より

2020年10月11日日曜日

蓮華にいたる後立連峰を前後に見て、 とても他では求められぬ雄大な眺望でした



特に赤牛岳往復は三ツ岳、
五郎岳と薬師岳を両側に見、
黒岳から遠く槍、
穂高連峰―東鎌―笠ヶ岳等と五色ヶ原より立山連峰、
白馬から針ノ木、
蓮華にいたる後立連峰を前後に見て、
とても他では求められぬ雄大な眺望でした。

―加藤文太郎― 『単独行』より

2020年10月10日土曜日

はあはあ息だけついてごまかしながらいつまでもいつまでもそのぶなの木を見上げて立ってゐるのでした




風がどうと吹いてぶなの葉がチラチラ光るときなどは虔十はもううれしくてうれしくてひとりでに笑へて仕方ないのを、
無理やり大きく口をあき、
はあはあ息だけついてごまかしながらいつまでもいつまでもそのぶなの木を見上げて立ってゐるのでした。

―宮沢賢治― 『虔十公園林』より

2020年9月22日火曜日

わたくしは中門前の池の傍を通つて、 二月堂への細い樹間の道を伝ひながら、 古昔の精神的事業を思つた



わたくしは中門前の池の傍を通つて、
二月堂への細い樹間の道を伝ひながら、
古昔の精神的事業を思つた。
さうしてそれがどう開展したかを考へた。

―和辻哲郎― 『月夜の東大寺南大門』より

2020年9月21日月曜日

白い芽の痕が多く上に出たものを勝ちとして種子のとりつこをするのである



木の実どちといふのは国の遊びで、
椿の種子のあるきめられた形のもののうちからいくつかを択んでめいめいが同じ数だけ出しあひ、
それをいつしよにしてひとりづつかはるがはる両手のなかでふつてから畳のうへにあけてみて、
白い芽の痕が多く上に出たものを勝ちとして種子のとりつこをするのである。

―中勘助― 『銀の匙』より

2020年9月20日日曜日

越後側に聳える兎岳、越後沢山、八海山、越後駒ヶ岳などを合わせた山々は、標高僅かに七、八千尺に過ぎないけれど、人里遠いことにおいては日本一である



越後側に聳える兎岳、
越後沢山、
八海山、
越後駒ヶ岳などを合わせた山々は、
標高僅かに七、八千尺に過ぎないけれど、
人里遠いことにおいては日本一である。
その山々から滴りでて、
深い渓の底の落葉を潜り、
陽の眼を見ないで奔下する水であるから、
真夏になってからでも、
朝夕は身に沁みる冷たさを覚えるのは、
当たり前であろう。

―佐藤垢石― 『利根の尺鮎』より

 

2020年9月19日土曜日

何の花ぞと問ふと大理牙(ダリヤです)と答へたるをそのまゝ花の名としたのだと



白井博士教示に天保十三年初めて輸入され、
初めは蘭名ラノンケルで通用したが、
葉花共にやや牡丹に近いゆゑ天竺牡丹と俗称したと、
舶上花譜に出づと。
今年紀元節号「日本及日本人」に、
山内嵒氏いはく、
雲南の大理府はこの草の原産地で、
外国人はじめてこの花を広東で見た時、
何の花ぞと問ふと大理牙(ダリヤです)と答へたるをそのまゝ花の名としたのだと。

―南方熊楠― 『きのふけふの草花』より

2020年9月18日金曜日

小鳥の眼のやうな、 つぶらな赤い実が揺れ、 厚ぼつたい葉が揺れ、 茎が揺れ、 そしてまた私の心が微かに揺れてゐる……



小鳥の眼のやうな、
つぶらな赤い実が揺れ、
厚ぼつたい葉が揺れ、
茎が揺れ、
そしてまた私の心が微かに揺れてゐる……

―薄田泣菫― 『まんりやう』より

兎岳の尾根が東に延びて灰ノ又山となって、 それから北に行って荒沢岳となって、 更に東に延びている



兎岳の尾根が東に延びて灰ノ又山となって、
それから北に行って荒沢岳となって、
更に東に延びている、
この山脈と中ノ岳、
駒ヶ岳の山脈の間を流れているのが、
只見川の支流の北又川である

―高頭仁兵衛― 『平ヶ岳登攀記』より

2020年9月16日水曜日

こちとらには池塘春草の夢、 梧の葉の秋風にちるを聞くまでは寧ろ醒めずにいつまでもいつまでも酔っていて、 算盤ずくで遊山する了見にはなりたくないもの



世は已に醒めたりとすましていられる人は兎も角、
こちとらには池塘春草の夢、
梧の葉の秋風にちるを聞くまでは寧ろ醒めずにいつまでもいつまでも酔っていて、
算盤ずくで遊山する了見にはなりたくないもの、
江戸ッ児の憧憬はここらにこそ存っておるはずであるのに……。

―柴田流星― 『残されたる江戸』より

2020年9月15日火曜日

枝折峠の嶺上を去ると荒沢岳が前面に現われて来る



枝折峠の嶺上を去ると荒沢岳が前面に現われて来る、
路は一方下りとなって駒と中ノ岳が右に残雪を光らしている、
峠を下り尽くすと銀山平の地となるのである

―高頭仁兵衛― 『平ヶ岳登攀記』より

2020年9月14日月曜日

銀山平や、 六十里越、 八十里越あたりの連山に眼を移せば、 旅にいて、 さらに旅心を唆られるのだ



破間川と魚野川の合流点の、
秋草に満ちた広い河原から南東を眺めた山々のただずまいはほんとうに美しく荘厳である。
八海山と駒ヶ岳に奥会津に近い中ヶ岳が三角の顔をだして、
山の涼しさを語っている。
銀山平や、
六十里越、
八十里越あたりの連山に眼を移せば、
旅にいて、
さらに旅心を唆られるのだ。

―佐藤垢石― 『瀞』より

2020年9月13日日曜日

秋は森羅万象が静寂の中に沈潜してゐる



秋は森羅万象が静寂の中に沈潜してゐる。
空は底深く澄み、
太陽は冷めて黄ばみ、
木の葉は薄く色づく、
野末を渉る風さへも足音を秘めて忍び寄る。
かゝる自然の環境の中に咲く秋草もまた自ら周囲に同化するのであらう。
かすかに伝ひよる衣ずれの音。
そこはかとなく心に染むそら薫もの。
たゆたひ勝ちにあはれを語る初更のさゝやき。
深くも恥らひつゝ秘むる情熱――
これらの秋は日本古典の物語に感ずる風趣である。

―岡本かの子― 『秋の七草に添へて』より

2020年9月12日土曜日

富士火山脈が信濃に入つて、 八ヶ岳となり、 蓼科山となり、 霧ヶ峰となり、 その末端が大小の丘陵となつて諏訪湖へ落ちる



富士火山脈が信濃に入つて、
八ヶ岳となり、
蓼科山となり、
霧ヶ峰となり、
その末端が大小の丘陵となつて諏訪湖へ落ちる。
その傾斜の最も低い所に私の村落がある。

―島木赤彦― 『諏訪湖湖畔冬の生活』より

2020年9月11日金曜日

蓼科山の彼方にぞ 年経るおろち棲むといへ


蓼科山の彼方にぞ
年経るおろち棲むといへ
月はろばろとうかび出で
八谷の奥も照らすかな

―伊良子清白― 『秋和の里』より

2020年9月10日木曜日

その十力の金剛石は春の風よりやわらかく、 ある時はまるくあるときは卵がたです。 霧より小さなつぶにもなれば、 そらとつちとをうずめもします



その十力の金剛石は春の風よりやわらかく、
ある時はまるくあるときは卵がたです。
霧より小さなつぶにもなれば、
そらとつちとをうずめもします。

―宮沢賢治― 『虹の絵の具皿』より

2020年9月9日水曜日

城の前の谷川に月の光がさして、 そして水が自然に静まる時があったら、 その卵を水鏡に写してごらんなさい。 夢の姿がはっきり見えてきます



城の前の谷川に月の光がさして、
そして水が自然に静まる時があったら、
その卵を水鏡に写してごらんなさい。
夢の姿がはっきり見えてきます。

―豊島与志雄― 『夢の卵』より

2020年9月8日火曜日

なぜか私は鬼灯の姿にひきつけられて暮してゐた



なぜか私は鬼灯の姿にひきつけられて暮してゐた。
どこか幼い時の記憶にありさうな、
夢の隙間がその狭い庭にありさうで……。

―原民喜― 『鬼灯図』より

2020年9月7日月曜日

みんなで、"守ろう”としているからやろうな――


「何で――誰も破らへんの?」
という素直な疑問を大輔は優先した。
「そうやなあ」
ふたたび、例の「モダン焼き」の調子で、
幸一は手のひらをあてた。
「みんなで、"守ろう”としているからやろうな――」

―小説『プリンセス・トヨトミ』より―

2020年9月6日日曜日

燧岳は尾瀬に君臨する女王であると共に、 また尾瀬の生みの母でもある



燧岳は尾瀬に君臨する女王であると共に、
また尾瀬の生みの母でもある。
若し此山の噴出がなかったならば、
尾瀬沼も尾瀬ヶ原も出現することなく、
この勝地も恐らく名もない谷間の窪地たるに過ぎなかったであろう。

―木暮理太郎―

2020年9月5日土曜日

谷川岳は美しい山だ



谷川岳は美しい山だ。
私の故郷はあの山の向う側にあるので、
その往復に車窓から眺めながら、
季節々々にいつも美しい山の姿に見とれることが多かった。
とりわけ冬は美しいが、
それはあらゆる山がそうなのだろう。

―坂口安吾― 『我が人生観』より

2020年9月3日木曜日

末はどうでも お薬師さまよ せつぱ詰つた つないでお呉れ



願ひかけました
米山さまへ

縁をつないで
お呉れよとかけた

末はどうでも
お薬師さまよ

せつぱ詰つた
つないでお呉れ

帯で結んでも
切れる縁は切れる

どうせ米山も
お道楽薬師

切れるまでにも
つないでお呉れ

―野口雨情― 『道楽薬師』より