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奈良国立博物館 収蔵 十二神将立像 |
6神写真撮影をするのを忘れてしまっていたので6神の写真をColBaseを利用して掲載。
浮世絵に見る、風に吹かれて漏斗状になる和傘
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喜多川歌麿「江戸八景・衣紋坂乃夜の雨」 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム (https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-4282?locale=ja) |
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奈良国立博物館 収蔵 十二神将立像 |
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喜多川歌麿「江戸八景・衣紋坂乃夜の雨」 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム (https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-4282?locale=ja) |
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蔵春閣ラッピングバス(左)新潟空港ロビー(左) |
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祇園閣 大雲院側から望む |
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2024年7月12日 撮影 祇園祭山鉾惹き始め(前祭)菊水鉾 |
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米山の山野草 |
令和5(2023)年に新潟県新発田市に移築された大倉喜八郎の「蔵春閣」。
明治45(1912)年に「蔵春閣」を建てるとき、大倉喜八郎は伊東忠太や他の建築家に意見を求めたそうです。
今度此の向嶋の別莊を、新しく建て增すに當つても、片山博士だとか、妻木博士だとか、伊東博士だとかの、専門家の人達に、それぞれ相談をしたのである。
参考:1912年7月刊行「建築工藝叢誌」掲載の大倉喜八郎「蔵春閣建築瑣談」より
蔵春閣の建築にも、伊東忠太は関係していたのですね。
伊東忠太が描いた日記やフィールドノート、絵葉書、写真など貴重な資料が日本建築学会建築博物館に所蔵されています。
それらはデジタルアーカイブスとして閲覧可能ですが(伊東忠太資料【古写真 国内建築写真など】)その中に、大倉喜八郎、向島別邸の写真もあるのです
※ちなみに、祇園閣の模型や京都の祇園鉾(長刀鉾かなぁ?)建築当時の祇園閣(眞葛荘もかな?)の写真もありますよ。
大倉喜八郎が京都別邸「眞葛荘」「祇園閣」を建てたいと伊東忠太に依頼したのは、大倉集古館の再建を依頼したのと同じ大正15(1926)年頃。
『向島別墅に呼ばれて~』と伊東忠太が回顧しています。
参考:『鶴翁餘影』より
伊東忠太資料【古写真 国内建築写真など】の写真一覧リストには【大倉向島別邸】と記載されていますが……。
その写真の建物が、新発田に移設された蔵春閣と似て見えるのは、伊東忠太が大倉喜八郎に呼ばれて祇園閣の話を聞いた場所が蔵春閣で、その帰路に蔵春閣を写真に撮った、と想像してしまったからなのかもしれません。
2024年7月~9月【第49回 京の夏の旅】世界遺産&京の名建築と夏の庭 で祇園閣が特別公開されていました。
京の夏の旅京都東山にある大倉喜八郎別荘(眞葛荘)地内に喜八郎90歳を記念して建築された楼閣です。
※眞葛荘、祇園閣ともに、京都市東山区にある 本山龍池山 大雲院(織田信長・信忠親子の菩提を弔うために天正15年に創建された寺院)境内にあります。
そしてなんと!
11月から開催される「2024年 京都モダン建築祭」のプログラムで
11月2日~3日の2日間、祇園閣が特別公開されます。
京都モダン建築祭は、京都に現存する魅力的なモダン建築を一斉公開するプロジェクトです。2022年に文化庁京都移転記念事業として、京都モダン建築祭実行委員会と京都市 の共催でスタートしました。建築一斉公開イベントでは全国でも珍しい有料パスポート方式を初めて導入し、パスポート公開とガイドツアーを主なプログラムとして実施。 会期中、モダン建築に関するさまざまな催しが京都市内各所で一斉に行われます。
引用:京都モダン建築祭より
6月の記事、蔵春閣から祇園閣、大倉喜八郎から伊東忠太へ
で、京都にある大倉喜八郎の別荘、祇園閣について触れました。
が、正しくは……大倉喜八郎の別荘は眞葛荘。
祇園閣は、別荘地内に大倉喜八郎90歳を記念して建築された楼閣なのですね。
眞葛荘、祇園閣ともに、京都市東山区にある 本山龍池山 大雲院(織田信長・信忠親子の菩提を弔うために天正15年に創建された寺院)境内にあります。
祇園祭の山鉾をイメージしたという祇園閣は、八坂神社やねねの道からも見えるちょっと気になる建物。
その祇園閣が9月30日まで特別公開されています♪
【第49回 京の夏の旅】世界遺産&京の名建築と夏の庭 大雲院 祇園閣
ガイドと歩く「名勝丸山公園から京都一望の祇園閣へ」というツアーも開催中。
※これからの日程は8月31日(土)9月7日(土)14日(土)16日(月祝)21日(土)23日(月祝)28日(土)
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祇園閣 |
※外から祇園閣を撮影するのはOKですが、内部や閣上からの撮影はNGです。
祇園閣を拝観する前に大雲院本堂へ参拝すると、そこでガイドの方から大雲院の由緒や祇園閣について説明をしていただき、詳しく知ることができました。
祇園閣内部で目を引くのが、壁面に描かれた色鮮やかな敦煌の壁画の模写。
昭和63(1988)年に描かれたそうです。
でも、それよりも目を奪われたのが、丸い照明器具を持つ青銅製の奇獣。
写真参照:祇園閣内部の照明 【本山龍池山 大雲院 祇園閣と大倉喜八郎より】 |
内部の天井にある十二支の装飾や阿弥陀如来像など、見どころはたくさんありますが、一番印象に残ったのが、妖怪フリークと呼ばれた伊東忠太の嗜好がわかる照明器具でした。
閣上は一周することができるので、周囲の眺望を360度眺めることができます。
さて、祇園閣が特別公開しているように、第49回「京の夏の旅」では、世界遺産登録30周年記念&京の名建築と夏の庭をテーマに、通常非公開の文化財が9月30日までの期間限定で特別公開されています。
そして、スタンプラリーも開催されていて、特別公開対象箇所(旧三井家下鴨別邸を除く)から2箇所拝観してスタンプを集めると、指定の場所で涼味メニューの特典が受けられます♪
祇園閣と八坂神社、近いので両方拝観して2箇所スタンプゲットしました。
大雲院の境内は歴史的な建物がたくさんあるので、ゆっくり散策してくださいね。
2023年『蔵春閣』が新潟県新発田市の東公園に移築されました。
蔵春閣は、東京の向島、隅田川沿いにある大倉喜八郎の別邸内に、政財界の人々や海外の賓客をもてなすための迎賓館として明治45年に建てられた建物です。
その後、向島から船橋へ移設。2012年~2013年に解体、大倉文化財団より新発田市へ寄贈。
2020年より移築着工。
2023年4月29日に一般公開されました。
蔵春閣で目をひくのは、室内の装飾。
大倉翁が蒐集した美術品や工芸品などがあちこちに使われ、建物そのものがまさに文化財。
なのですが、注目はそれだけではなく、建物の移築(修復・施工)をした大成建設さんの匠の技!
ここはあえて新発田市が紹介する蔵春閣のサイトではなく、大成建設さんの蔵春閣移築プロジェクトについてのサイトをリンクさせていただきます。
de'-TAISEI DESIGN WORKS2023 蔵春閣
蔵春閣や大倉翁については、こんかいこれくらいで。
別の機会にゆっくりまた。
今日の主は、京都にある大倉翁の別荘(別邸)。
その地にある祇園閣。
祇園祭りの山鉾をイメージして作られた祇園閣は銅閣寺という別名を持っています。
―屋根は銅板葺きであるが、これは大倉喜八郎が金閣、銀閣に次ぐ銅閣として作らせたためである―
引用:Wikipediaより
※今日のイラストは金閣寺(銅閣寺つながりで)
そして、祇園閣の設計を手がけたのが、建築家の伊東忠太。
平安神宮、明治神宮、大倉集古館など多くの作品を手がけているのですが。
実は蔵春閣を作るとき、大倉喜八郎は伊東忠太に意見を求めています。また、東京港区にある「大倉集古館」の設計も伊東忠太が手がけています。
さらに、新潟にも伊東忠太設計の建物があるのです……それは!