2024年6月30日日曜日

蔵春閣から祇園閣、大倉喜八郎から伊東忠太へ

 


2023年『蔵春閣』が新潟県新発田市の東公園に移築されました。

蔵春閣は、東京の向島、隅田川沿いにある大倉喜八郎の別邸内に、政財界の人々や海外の賓客をもてなすための迎賓館として明治45年に建てられた建物です。

その後、向島から船橋へ移設。2012年~2013年に解体、大倉文化財団より新発田市へ寄贈。

2020年より移築着工。

2023年4月29日に一般公開されました。

蔵春閣で目をひくのは、室内の装飾。

大倉翁が蒐集した美術品や工芸品などがあちこちに使われ、建物そのものがまさに文化財。



なのですが、注目はそれだけではなく、建物の移築(修復・施工)をした大成建設さんの匠の技!

ここはあえて新発田市が紹介する蔵春閣のサイトではなく、大成建設さんの蔵春閣移築プロジェクトについてのサイトをリンクさせていただきます。

de'-TAISEI DESIGN WORKS2023 蔵春閣


蔵春閣や大倉翁については、こんかいこれくらいで。

別の機会にゆっくりまた。


今日の主は、京都にある大倉翁の別荘(別邸)。

その地にある祇園閣。

祇園祭りの山鉾をイメージして作られた祇園閣は銅閣寺という別名を持っています。


―屋根は銅板葺きであるが、これは大倉喜八郎が金閣、銀閣に次ぐ銅閣として作らせたためである―

引用:Wikipediaより


※今日のイラストは金閣寺(銅閣寺つながりで)


そして、祇園閣の設計を手がけたのが、建築家の伊東忠太。

平安神宮、明治神宮、大倉集古館など多くの作品を手がけているのですが。

実は蔵春閣を作るとき、大倉喜八郎は伊東忠太に意見を求めています。また、東京港区にある「大倉集古館」の設計も伊東忠太が手がけています。

さらに、新潟にも伊東忠太設計の建物があるのです……それは!