2017年5月9日火曜日

佐渡島のイラスト 千畳敷





5月4日にアップした、とよじい佐渡紀行「佐渡島 千畳敷ワカメ採り」イラストの別バージョンイラストです。

2017年5月7日日曜日

佐渡島のイラスト 達者海岸





今日のイラストは、とよじいの佐渡紀行スケッチブックから、佐渡の達者海岸です。

達者海岸は佐渡で有名な「尖閣湾」の一部にある海岸で、透明度に優れた海で、海水浴場としても人気のスポットです。

この「達者」という名前のいわれは「安寿と厨子王」の伝説からきています。

「安寿と厨子王」は、中世の浄瑠璃の演目として演じられていた物語で、各地で民話化しています。

森鴎外の小説「山椒太夫」でも有名です。


貴族の姉弟、安寿姫と厨子王は、他者に騙され都落ちした父を訪ねゆくが、途中人買いに騙されて、同行していた母と離れ離れになってしまう。

人買いにより姉妹は宮崎に、母は佐渡へと売り渡される。

~略~ 

紆余曲折あり、復讐を果たした厨子王は母を訪ね佐渡へと向かうと、海辺で鳥追い歌を歌う年老いた瞽女(ごぜ)に出会う。

「安寿恋しやホゥヤレホ。厨子王恋しやホゥヤレホ」

その歌を聞き、厨子王は瞽女が母であると気づき、駆け寄りすがりついた。
厨子王が近くの清水で母の目を洗うと、目が見えるようになり、母子は再び抱き合ったという。


この、厨子王と母の再会の地が「達者」であり、お互いが「達者」であったことを喜んだということから、達者海岸という名前がついたのだそうです。

母の目を治したという湧き水を祀る「目洗い地蔵」が今も残っています。

【達者海岸】
場所:佐渡市達者
アクセス:両津港から車で約60分。バス⇒尖閣湾達者から徒歩5分。

【達者海水浴場】

駐車場:20台(無料)
※更衣室、温水シャワーなどの設備はありますが、浜茶屋は出ていないようです

佐渡地域観光交流ネットワークさんで、ガイドが案内してくれる「さどさんぽコース」が企画されています。
3日前までに申し込みをすれば参加可能です♪

達者海岸から目洗い地蔵、厨子王と母の再会場所「おお坂」やクシキという竜が住んでいた「山門洞クシキ」などを案内していただけます。

地元の案内人ならではの、コアなスポットやためになる佐渡話が聞けますよ。

佐渡地域観光交流ネットワーク
さどさんぽコース「達者」。

※さどさんぽは達者のほか、岩谷口、関など8コース用意されています。
問い合わせは、一般社団法人佐渡地域観光交流ネットワークまで。

【一般社団法人佐渡地域観光交流ネットワーク】
住所:新潟県佐渡市河原田本町394番地 佐和田行政サービスセンター2階
電話:0259-67-7995

2017年5月6日土曜日

佐渡島のイラスト 七浦海岸


今日のイラストは、とよじいの佐渡紀行スケッチブックから、佐渡相川の七浦海岸です。

いかつり船を描いています。船の上に、のれんのように楕円形のものが吊るされていますが、これは、イカを呼び寄せるための灯り(ランプ)漁火です。

イカ釣り船の漁火は、宇宙からもくっきり見えるほどの明るさだと言います。

七浦海岸は漁火の絶景ポイントで、佐渡相川地区の鹿伏から二見までの7つの集落をまたぐ、10kmにおよぶ海岸線です。

隆起に富んだ海岸で、深く突き出た岬「橘の長手岬」

二つの岩が並ぶ「高瀬の夫婦岩」

縄文時代の住居になっていた洞窟

相川の町並みが一望できる「春日崎」

大きな石灯籠や断崖に刻まれた摩崖仏など、見どころ満載の海岸。

夕暮れ時になると、独特の形をした岩の影が海にうつり、紫紅の空とマッチして、美しい情景が奏でられます。

潮風を受けながら海岸線を散策し、夕日を眺めて、漁火に癒やされる。

一日の海の移り変わりを堪能できる佐渡、外海府の旅。いかがでしょう?

参考:さど観光ナビ 夫婦岩


2017年5月5日金曜日

佐渡島のイラスト 大間港の近代産業遺産



今日のイラストは、とよじいの佐渡紀行スケッチブックから、佐渡相川の大間港の風景です。

スケッチの日付は、昭和53年5月4日。ですが、スケッチブックの他のイラストの日付は83年とあるので、
昭和58年の間違いだと思います。1983年と昭和53がゴチャゴチャになって、53と書いたのでしょう。

いまから、34年前の5月GWの佐渡の風景です。

大間港は相川の市街地にあり、明治時代には佐渡金山から産出される、金や銅などの搬出が盛んに行われてた港です。

イラスト左側にみられる、白い塔のような建物はクレーンの台座です。その奥にもう一つ見える白いものが、ローダー橋と思われます。

ローダー橋は、荷物を運ぶクレーンやトロッコが通った橋の事です。

イラスト右側の赤い建物は、赤レンガ倉庫。

これらの建物は明治時代に建てられたもので、現在は使われておりませんが、近代産業遺産として見ごたえがあります。

廃墟好きな方とか、ノスタルジックな雰囲気がお好きな方にはぜひ訪れて欲しいスポット。

見どころのひとつとして、大間町の護岸は「たたき工法」の創始者である服部長七が指導して作られています(明治25年、1892年完成)。

たたき工法は、土砂と消石灰を混ぜて水で練った「たたき」と石柱を組み合わせた技術。
コンクリートが普及するまで使われていました。

近年だと、鉄腕ダッシュの防波堤で「たたき」が、使用されました(違うか……)

この、たたき工法による護岸やクレーン台座はいまでも残っているので、質感などをチェックしてみてください。

さど観光ナビに大間港の写真が掲載されているので、現在の大間港の様子をご覧になってみてください。

参考URL:さど観光ナビ~大間港


2017年5月4日木曜日

佐渡島のイラスト 千畳敷ワカメ採り




今日のイラストは、トヨジイの佐渡紀行スケッチブックより、千畳敷のワカメ採りのワンシーンです。

イラストの日付が「83」となっているので、昭和58年の旅行記ですね。

佐渡の千畳敷は佐渡の外海府にあります。
 相川町市街地の北端、下相川の海岸にある岩礁で、畳千畳ほどの広さを持つ、平らな形の岩場が続くことから、千畳敷と呼ばれています。

千畳敷を見るための橋が2本、観月橋(第一・第二)がかかっています。
橋の上から見る、月が美しいのでしょうね。

とき選書出版の書籍「佐渡を歩いて イギリス人のひとり旅」アンガス・ウェイコット著に、ワカメ採りがどんなものか、様子が見えてくる文章を見つけたので、引用させていただきたいと思います。

ただし、文章で描かれている場所は、千畳敷ではなく、もうすこし北の平根崎のようです。

誰かが歌う声が聞こえたので、私は道路から脇にそれて大きな岩陰の狭い砂れきの浜に下りてみた。

黒っぽいズボンに紺のシャツ、袖なしのウールの上着を着た小柄なおばあさんが、ゆっくりとした動作で、磯で海藻を集めていた。

左手には、キラキラ陽に輝く長い褐色のリボンのようなものをひと束抱えており、右手には短い鎌を固定した長い竹竿を持っている。

彼女はあちらこちらと海水にバシャバシャ分け入り、竿を伸ばしては海底の藻を刈り取り、すでに取り集めた束に加える。

仕事をしながら彼女は、奇妙な節のない唄、それも同じ節まわしを繰り返し口ずさむ。
 佐渡に伝わる古い仕事唄の一つだ。

 本に描かれた、おばあさんは長岡の生まれで、少女の頃に家族と別れて佐渡に来たそうです。

家を出るとき、家族がみな戸口に並んで見送ってくれたときのことが、今も目に浮かぶ、母と妹たちは、またいつ会えるかと泣いていたという。

著者とおばあさんの会話はしばらく続き、佐渡と長岡の積雪量の違いなどを語り合っています。

おばあさんの写真も本に乗っているので、よかったら読んでみてください。
イギリス人である著者の優しい情感たっぷりの視点で佐渡を巡る旅が描かれています。

2017年5月3日水曜日

佐渡鬼太鼓のイラストでつくったポチ袋


佐渡の鬼太鼓のイラストを使って、ポチ袋を作ってみました。

プリントアウトしてカット、のりで貼り付けるとポチ袋ができます♪

私の実家(トヨジイの住み家)や今の嫁ぎ先では、お祭りの際に「ご祝儀」をご祝儀袋に入れてお渡しするので「ご祝儀」と書いたのですが、ポチ袋ではご祝儀は渡さないですよね(汗)

水引のついている、祝儀袋で渡しますよね。

原寸サイズはA4半分くらいなのですが、拡大してプリントアウトしてご祝儀袋サイズにしてください。

画面向かって左の白い□部分は、お名前を書いていただければと思います。


日本のお祭りというのは、農耕に合わせた時期に行われるものが多いと思います。


春の田植え前⇒農耕の無事を願う。
秋の稲刈り前⇒収穫を願う、収穫への感謝。


農耕の神が春に山から下りてきて、稲作が終わると山に帰る。


その神様をお迎えする儀式と、感謝をしてお見送りをする儀式が春祭り秋祭りであるように感じます。


余談ですが……。
神様のお使い主がキツネとされていますが、稲の神様のお使いのキツネと仏教の神・荼枳尼天が乗っているキツネとがゴチャゴチャになって稲荷信仰が広まっています。


稲荷神は五穀をつかさどる「ウカノミタマ」で、ウカノミタマのお使いは白いキツネです。
荼枳尼天も白いキツネに乗っているので、余計混乱しているわけです。


話を戻しますね。


佐渡の鬼太鼓は、五穀豊穣・家内安全の祈願を結びつけた田楽から始まったといわれています。
田んぼに憑く悪霊を、鬼の踊りで祓うという意味があります。


鬼太鼓の舞も、佐渡各地で異なっていて、勇ましい舞もあれば、雅な舞もあり、翁が登場して豆を撒くものもあります。


それぞれの舞で、悪霊を田や里から追いだします。


能や狂言の舞にも、悪霊を祓う、追いやる、場違いであると気づかせる意味が込められているものがあるようです。


踊りを舞うことは、見る者を楽しませているだけではなく、見えない者への警告の意味もあるのでしょう。


また、見る側の喜びや楽しいという陽の気が、陰の気を押しやるということでもあるのでしょうね。


佐渡は能も盛んな地域です。


外海府からの悪霊の侵入を防ぐということで、鬼太鼓や能が守りの役目をしてくれているのかもしれませんね。

2017年5月2日火曜日

佐渡島 鬼太鼓のイラスト


今日のイラストは、佐渡島を代表する伝統芸能「鬼太鼓」のラフ画です。
「おにだいこ」ではなく「おんでこ」と読みます。

鬼太鼓は佐渡島の各地区で様々な形式があり、約120地区で鬼太鼓が伝えられていると言われています。

いくつか流派があり、一対の鬼が躍るものや、鬼がいない鬼太鼓(豆まき流)など形が違い、それぞれ見どころがあります。

4月になると、各集落で祭りが開催され、鬼太鼓が披露されます。

「え? 4月開催なの?」

5月の連休、GWが明日からスタートしますので、このお休みに鬼太鼓を見に行こう!
と思われたかもしれませんよね(私もです)。

鬼太鼓は4月披露がピークのようです(汗)が!

両津の若宮さん「八幡若宮社例大祭」が、5月5日に開催され、そちらで鬼太鼓が披露されます!
大祭「湊祭り」では鬼太鼓のほか。獅子、神輿、芸山車が繰り出し、見どころ満載です。

ちなみに、佐渡は能も盛んな地域で、世阿弥とも縁がある島です。
各地に能舞台が点在しており、春から夏にかけては薪能が開催されます。

5月6日には両津薪能が行われるので「八幡若宮社例大祭」と一緒に見学されてみてはいかがでしょうか?

話しを、鬼太鼓に戻しますね。

鬼太鼓の鬼は雄雌があり、舞の形が違います。また、面の形や衣装や髪の毛の色も違っています。

仁王様や狛犬と同じように、口が「あ」「うん」の形で異なります。

雄⇒「吽 うん」 口を閉じうる。
雌⇒「阿 あ」 口を開けている。

面の色は、雄が黒で雌が赤。
髪の毛(舎熊 しゃぐま)は、雄が黒で雌が白系。
衣装の上着が雄が紫などで、雌が赤系。

面は憤怒の業に見えるので、雄雌どちも雄に見えますが。
あ、でも。鬼女というだけあるから、どっちも雌に見える……が正しいのかな?

佐渡の鬼太鼓は歴史深く、由縁もあり、興味深い伝統芸能です。
GWに開催されるイベントなどについて、以下に記載させていただきます。

よろしければ是非、佐渡に足を運んでみてくださいね♪


【八幡若宮社例大祭 湊祭り】
開催日:5月5日
開催地:佐渡市両津湊213(八幡若宮神社)
アクセス:両津港から車で約1分
※鬼太鼓、神輿、芸山車など猟師町の雰囲気あふれる例祭。


【天領佐渡両津薪能】
開催日:5月6日 19:30から
開催地:佐渡市原黒724(椎崎諏訪神社能舞台)
アクセス:両津港から車で約5分
料 金:1,000円(運営協力金として)
演 目:羽衣~盤渉~

※薪能ライナーバスが運行されます(佐和田BS~金井~椎崎諏訪神社)
ライナーバスを利用する場合は、前日の17時までに「新潟交通佐渡」へお申込みください。
新潟交通佐渡 TEL:0259-52-3200 乗車運賃500円


【鼓童 佐渡宿根木公演2017】
佐渡発のパフォーマンス集団「鼓童」が、佐渡「宿根木」で、連続公演を開催中です。

開催日:4月29日~5月6日 11:00~,14:30~
開催地:佐渡市宿根木(宿根木公会堂)
アクセス:小木港から車で約10分
料 金:3,500円(中学生以上)1,500(4歳~小学生) ※当日は300円プラス


【佐渡國鬼太鼓どっとこむ】
佐渡の伝統芸能が一堂に会するイベント。地元特産品の販売もあります。

開催日:5月28日
開催地:佐渡両津湊 おんでこドーム
アクセス:両津湊より車で約1分