今日のイラストは「竜胆(りんどう)」です。
リンドウ科リンドウ属の多年生植物。
リンドウ科の植物は約70属1100種類以上あるといわれていますが、その中でも竜胆は生薬として活用されています。
竜胆の根から作られた生薬は「熊の胆」よりさらに苦いので、竜の胆とよばれ竜胆(リュウタン)の読みが、リンドウへと変化したとのこと。
また、竜胆にはもうひとつ名前があり、昔は疫病草(えやみくさ)と呼ばれていたと言います。
えやみ=疫病を止める、という意味だそうですが、えやみ草の由来には、もうひとつ説があります。
根があまりに苦いので、根を舐めると「笑み」が止まるので、笑止草でえやみ草となったというものです。
笑みが止まるほどの苦みは「ゲンチオピクロシド」と呼ばれる苦味配糖体という成分で、苦くいお茶で有名なセンブリにも含まれています。
ゲンチオピクロシドの苦みを薬として活用しているのは日本だけではありません。
フランスのジュラ地方では「ゲンチアナ」というリンドウ科の植物の根を使った薬草種があるそうです。
ジュラ地方の人たちは、19世紀からゲンチアナの根を使った薬草酒を飲んでいたと言います。
この、フランス東部ジュラ地方には、直系一族だけで100年以上も手作りショコラを作っている名門ショコラトリーがあります。
その名は「イルサンジェー」。
100年以上も前のレシピを現在も守り続け、一子相伝でのショコラを作っています。
レシピ本を開くことを許されているのは、イルサンジェ一族の当主のみ──。
なぜ、ここで、イルサンジェーのショコラの話を持ち出したのか?
それは、ショコラティエのイルサンジェーの代々当主たちも、竜胆の薬草酒を好んで飲んでいたから。
プラス。
イルサンジェーが2016年秋に竜胆の根を使った限定ショコラ「ラシーヌ・カレ」を販売したからです。
チョコレートも薬用として活用されることがあり、ゲンチアナも薬用として活用されている。この共通点からヒントを得て、ラシーヌ・カレの製作に至ったそうです。
竜胆の根はフランス産を使用。
チョコレートは「ガナッシュ」と、アーモンドパウダーを使ったマジパンの2層仕上げ。
数量は50個限定で、2016年10月31日販売。
もう、販売は終わっていますが(汗)
イルサンジューのチョコレートは購入できますよ。
1Fブティックでの購入は、予約不要で1粒から購入可能。
※ただし、数に限りがあるので、事前に電話で在庫状況の確認をお願いしますとのこと。
ブティック地下B1Fのサロンでは、フランスから直輸入した20~30種類のショコラの食べ比べセットや、イルサンジェー当主厳選の3種のワインをショコラと組み合わせて楽しむセットも。ワインNGな方は、コーヒーや紅茶のセットもOK。
※サロンは事前予約が必要です。
バレンタインデーにチョコレートを手渡しで贈るのもいいですが、サロンでゆったりチョコレートとワインを味わうというのも素敵ですね。
気になる方は、イルサンジェーのサイトへGO!
いやぁ、魚沼工房っぽくない、おしゃれな内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
たまには、おしゃれなのもいいですか……ね?(*^_^*)